Categories: 洒落怖

ヤモリ女

この怖い話は約 3 分で読めます。

965 本当にあった怖い名無し sage 2010/01/29(金) 23:12:38 ID:gADae/VV0

俺:「つまり・・・、霊、なのか」
C:「うん。でも、そんなにヤバいのではないと思う。ほっとけば消えるでしょ」
俺:「Aに憑いてるわけではないんだな?」
C:「たぶんね。私たちがここで騒いでいるから見に来たのかもしれない」
とりあえず放っておけばいいとのことだったが、今誰かが外に出ていけば
おそらくソイツは外に出たやつに憑いてしまう危険が高いとのことだったので、
ここに泊まれということらしい。
Eは半信半疑みたいな顔だったが、
それでもAのさっきの様子を見ているからこの話を信じたようだった。
部屋に戻ると、BとDは暇そうにTVを見ており、Aは布団にくるまっていた。
俺:「まだ見ているのか」
C:「うん」
仕方がないので、AとCには布団で寝てもらうことにして、
残りのメンバーでトランプでもすることにした。
だが、いつのまにやら眠ってしまったのだった。
次に起きたのは、誰かの大きな悲鳴が聞こえたからだった。
飛び起きて隣を見ると、Cがベランダのガラス戸を指差し、
ガタガタを震えているではないか。ぱっと、そちらを見ると。
 ガラス戸に、まるでヤモリのように四つん這いで張り付いた女の姿が
今度は俺にも見えた。
凄まじいほどの殺気というか、なんというか、
とにかく念のこめられた瞳が俺を見つめていた。
 すでに他のメンバーも起きていて、この状況を見つめていた。
人間、許容範囲を超えると何もできなくなってしまう。
みんな、ポカンとしたままジッと窓のヤモリ女を見つめていたが、
その女が窓のガラスに頭突きをかます「ゴンッ」という音で、
ハッと我に返った。

967 本当にあった怖い名無し sage 2010/01/29(金) 23:14:52 ID:gADae/VV0
 何かしなくては。そう思って、立ち上がろうとした瞬間、Dが叫びながら
ドアに走り出していった。ヤバい!今開けられたら、こいつが中に・・・。
そう思って、止めようとした瞬間。
ドアがまるで大男にでも殴られたかのように「ドカン!」と大きな音を鳴らした。
そのせいで、Dはドアの前で腰が抜けてしまったようで、その場で漏らし始める始末。放心状態のBをなんとか叩き起こし、Dを部屋の中央まで運ぶと、
みんなで机をどかし、部屋の中央に固まり、そのまま朝まで過ごした。
その間もずっと窓に女は張り付いたまま。ドアもガンガン音が鳴り続けていた。
次の日、Aは当然部屋を出て少し遠い実家に帰って行った。
結局、何が原因なのかさっぱりわからず。
あの霊の正体もわからなかったが、後日、Cが予測を話してくれた。
曰く、俺や他の連中はわからなかったが、この部屋の周りに
たくさんの霊が集まっていたらしい。
おそらく彼らは私たちがうらやましかったのではないか、とCは言っていた。

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