Categories: 洒落怖

トンネルの向こう側

この怖い話は約 2 分で読めます。

家に帰ってから母にその日の冒険の事を話すと「そんな町あったんだねぇ」と不思議がっていました。
夜になって父親にもその話をしましたが「山の中にそんな町あるわけない」の一点張りで、さらにあまり山の中でウロチョロするなと軽く叱られました。

960 本当にあった怖い名無し sage 2009/12/11(金) 19:40:13 ID:YjqDqA5tO
私はもう一度その町に行こうと思ったのですが、トンネルもそのトンネルから麓に下りた道も見つける事が出来ませんでした。

その年のお盆、家族や祖父母と一緒に墓参りに行きました。
それまでに数回訪れたことのあるはずの墓地を見た瞬間、妙な既視感を感じました。
なだらかな丘に道がありその左右に墓が並んでおり、そして墓地の入り口から一番近い墓が私の実家の墓です。

当時の私はそれを理解してから本気で泣きました。
理由を聞いて祖母が「そのおじさんにしっかりお礼言わなきゃね」とお墓を磨かせてくれました。
あの時のおじさんの顔はぼんやりとしか覚えていません。
しかし最近歳をとった父親の顔を見ると、こんな感じの顔だったなぁなんて思います。

あまり怖くなくてすいません。
ただ、もしそのおじさんに出会わなかったらを想像すると今だに私は怖いです。

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