Categories: 洒落怖

ナースコール

この怖い話は約 2 分で読めます。

71 3/4 sage 2009/08/11(火) 22:46:08 ID:MuqJcD6C0
実は、そのコールが鳴っている部屋というのは、頭を打って亡くなった爺さんが使っていた部屋で、
誰も使ってないっていうんだ。
しかし、実際にコールが鳴ってるわけだし、行かないわけにはいかない。
それが看護婦さんの仕事ですからねぇ。それでそのコールがあった部屋に行ったわけだ。
しばらくして看護婦さんが戻ってきた。
話を聞くと、やっぱり誰もいなかったらしい。でも、爺さんが寝ていたベッドのコールは押されてた。
まあ色々おかしな点もあるが、いちいち構ってもいられないので、とりあえず誤作動、という事で片付けられた。
それでまたしばらく喋ってたんだが、またナースコールが鳴った。
・・・またあの部屋だ。あの爺さんが居た部屋。
ウゲェー、ですよ。看護婦さん達も青くなってる。
でも怖いから認めたくないんだな、また誤作動したという事になった。
すると今度は、ナースコールのマイクから爺さんの苦しそうな声で、

「う~苦しい~苦しい~・・・」

看護婦さん達もKさんも顔真っ青。
でもやっぱり看護婦さんの仕事だから行かなきゃならない。
それでまたその部屋へ行って、戻ってきたんだが、やっぱり誰もいなかったらしい。
結局また機械の誤作動という事で片付けられた。
それでまた喋ってたらまたナースコールが鳴り、マイクから

「苦しい~・・・苦しい~・・・!」

その日の夜、ずっとそれが続いたらしく、シャレにならんかったとKさんは言ってた。
その京都の病院、けっこうヤバいらしく、この他にもいろいろ体験したらしい。
こんな話を聞かせてもらいましたよ、えぇ。
京都の病院に入院する時は、気をつけたほうがいいですよ、えぇ。

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