Categories: 洒落怖

もったいないお化け

この怖い話は約 2 分で読めます。

で、実際に会った事あるんだよ、中共で肝臓移植受けた香具師と。
肝硬変で長年患って来て、正規ルートの順番待ちは確実にタイムオーバー、
生体移植を身内に頼むのも確実性人情の両面から躊躇われるということで、
移植旅行に行ってきたんだと。
ニコニコしながら言うんだよ、「いやあ移植して良かったですよ、まだ余力がある
うちだったから旅行も適応も比較的順調でしたし」と。
「1回目はちょっと生きが良くなかったらしくて、すぐ詰まっちゃったんですよねえ、
あのときはどうなるかと慌てました」と。
「でも幸い直ぐ2回目を受けられまして、そっちは予後も良くってねえ、薬(免疫
抑制剤)は呑まなきゃいけないけど、あと十年は持つそうですよ」と。
「十年後ももう1回受ければまた十年寿命を延ばせそうですしねえ、その時には
闘病で患った腎臓や薬で調子が落ちて来てる心肺も移植しますかねえ」と。
人食い鬼だってもう少し善良じゃないかと、マジで怖かったよ。

Page: 1 2

bronco

Share
Published by
bronco

Recent Posts

迷い

霊とかとは全然関係ない話なんだ…

4年 ago

血雪

全国的にずいぶん雪がふったね。…

4年 ago

母親の影

私が小6の時の夏休み、薄暗い明…

4年 ago

閉じ込められる

彼はエレベーターの管理、修理を…

4年 ago

彼女からの電話

もう4年くらい経つのかな・・・…

4年 ago

テープレコーダー

ある男が一人で登山に出かけたま…

4年 ago