この怖い話は約 3 分で読めます。
それから、カプセルホテルとかを転々としてる。実家にまた戻るのいいんだろうけど、よくわからない災いをもたらしそうで、正直怖い。
とにかく、消息不明の友人に話を聞くのが解決の近道と、学校の知人と連絡を取り合ってるが、いまだ音信不通。
どうしよう。
74 本当にあった怖い名無し 2008/10/13(月) 22:47:06 ID:lViNYiG0O
すいません。以前、中華屋で折り詰めを貰ったものです。
消息不明の知人が、自殺していたことが判明しました。
俺は学校を辞めました。
アパートも引き払いました。
多分、これで終わりになるでしょう。
91 本当にあった怖い名無し 2008/10/14(火) 02:38:17 ID:bZVVQCfJO
本当の最後として。
俺が消息不明の友人と何とか連絡を取ろうとしていた時、頼りにしていた奴がいた。そいつは、友人と古くからの付き合いで、そいつならば、友人の居場所の見当もつくんじゃないか、俺はそう思ってた。
アパートから二度目の逃亡で、カプセルホテルに滞在中、そいつから携帯に電話があった。
「お前に嘘をついていたことを、まずは謝る。実は俺はお前から友人のことを問われた時には、友人が自殺したことを知っていた。車庫で首を吊っていたそうだ。
通夜の晩、俺は親御さんから呼ばれて、別室で話をした。
親御さんは、自殺する理由がどうしてもわからない、とおっしゃる。俺も、まったく思い当たることがない、と答えた。すると親御さんは携帯電話を俺に見せた。友人の携帯電話だ。
握りしめたまま息絶えていたそうだ。
遺書らしきものなかった。もしかすると、この携帯になにかメッセージがあるのでないか。そう親御さんは考えて、俺に確認してくれとおっしゃった。
俺はちょっと奇妙な感じがしたが、親御さんに機能と操作を説明しつつ、なかを見た。
録音もなし、メモもなし。
次に発信履歴を見た。そこには、●●●という名前がずらっと並んでいた。全部不在だった。
友人は、多分、自殺する直前まで●●●に電話を掛け続けていたんだろう。履歴のページがその名前で埋め尽くすまで。
さらに、着信履歴を見た。
お前の名前があった。
俺は正直に、親御さんに説明した。
お前から友人に電話があり、しばらく会話した後、友人は●●●に電話を何度も掛けたがつながらなかった。そして、友人は間違いを犯した。その後、お前が友人に何度か電話を掛けた。とね。
親御さんに、お前のことと、●●●について聞かれた。俺は知っていることを全部教えた。●●●は何のことかわからなかったから、わからない、と答えた…」
コンビニで待ちぼうけをくったあの晩に、すでに友人は自殺していたんだ。
●●●といえば、あの中華屋の店の名前。
そいつの話はまだ続いたが、もうどうでもよくなった。
ただ、この街にいるのは良くない。災いがやってくる。
だから、逃げることにしたんだ。
さようなら
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