Categories: 洒落怖

ビール

この怖い話は約 2 分で読めます。

左手が延びてくる?
何?
何?
何?
何?
何?

彼はオレの頬に2、3度触れ、英語でありがとうと言うと、スーッと消えてしまった。
体も動くようになったけど、今度は震えが止まらない。
何とかバスローブを身にまとい、カギだけ持って部屋を出た。

407 本当にあった怖い名無し New! 2008/04/01(火) 12:01:34 ID:0OVDMK2G0

153 名前: 霊感餅 [sage] 投稿日: 2008/03/11(火) 18:56:22 ID:8LCX8yOj0
向かいがM課長の部屋だったんで中に入れてもらって事情を話した。
うまく伝わってないようだったけど、もうあの部屋にはいられない、
とりあえず朝までここにいる、申し訳ないけど隣で寝てくれ、一人じゃ絶対眠れない、
とゴリ押し。
大の大人が情けない話なんだが、その夜はM課長の腕にしがみついて震えながら寝たらしい。

翌朝、渋るフロントの人に粘ること数分、部屋を代えてもらうのは当然として、さらに曰くも聞き出した。
やはり宿泊客が亡くなっていたらしい。
風貌はオレが見たままのようだ。
シャワーを浴びたあとで倒れたと思われるのだと。
ビールは?って聞いてみたら、どうやらベッドサイドに置いてあったらしい。
そのフロントの人が直接対応したわけではないらしく、それ以上は分からなかったけど、
たぶん、ビールは開いてなかったんだろうと思う。
飲みたかったんだろうな。

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