Categories: 洒落怖

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863 本当にあった怖い名無し sage New! 2008/02/19(火) 19:46:56 ID:DEqRaFYu0

胸ポケットにポケットライトをしまい、ズボンの尻の方にエアーガンを刺して僕は階段を一歩ずつ歩いていきました。
一歩一歩に長く時間をかけていたので全部降りきった時には前身に変な汗をかいてたのを覚えています。
ライトで降りてきた階段を照らすと思ったより短くて拍子抜けでした。

降りた先は一般的な公立中学の教室と同じくらいの広さの部屋でした。
壁は石で出来ているみたいでゴツゴツしていて扉らしき物は何も無かったのでどうやら部屋はここだけのようです。
地下室らしくひんやりしていてその空気は僕の恐怖心を煽り立てました。
何かないものかと僕はエアーガン震える手で構えながらライトを照らして辺りを探索していると箱のようなものを見つけました。

865 本当にあった怖い名無し sage New! 2008/02/19(火) 20:08:44 ID:DEqRaFYu0

今も住んでいます。
何か重要文化財のワンランク下の物に入ってるらしくて取り壊して新しい家を建てることもできないみたいです。

「なんだろ・・これ?」
埃を被っていたので僕が手で払うと立派な赤い漆塗りの箱であることが分かりました。
「これ・・開けてもいいのか?」
開けたら呪われる箱とかパンドラの箱とかを連想して僕は開けるのを戸惑いました。
結局僕は開けるのをやめて蔵から脱出しました。
帰り際僕はふと箱が呼び止めているような気もしましたが無視して歩き続けました。

その日の夜、箱の事を思い出してそのことを考えていると全く眠れなくなりいてもたってもいられなくなり
「箱を開けに行こう!」
と思い体を起こそうとしたら・・・

動けない

これが金縛りって奴でしょうか全く体がびくともしません。
どうしようと僕が目の玉を動かしていると左にふと人影のようなものが見えました。
「え?え?え?!」
左をもう一度見てみると、そこには黄土色っぽい軍服にブーツ、軍帽を被った男・・・第二次世界大戦時の日本兵が立っていました、顔は見えません。
「ぎゃああああああああああああああああああああああ!!!!」
僕は腹の底から大声で叫んだ・・・つもりでしたが口がうんともすんとも動きません。
「見るな見るな見るな見るな見るな」
その男から目を逸らそうと右を見ると

右には真っ裸で凄い形相をした女が近くで俺を見下ろしていました。

866 本当にあった怖い名無し sage New! 2008/02/19(火) 20:10:27 ID:DEqRaFYu0

「ぎゃああああああああああああああああああああああああああ」
僕は体を動かそうと必死になりました。
「動け動け動け!!!!!」
心の中で叫んでいたらすっと僕の体が浮かびました。
金縛りから開放されたので僕は一目散に部屋から飛び出そうとしましたが。

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bronco

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