この怖い話は約 3 分で読めます。
どうみても壊れた姉に恐怖が限界を超え私は泣き叫びました。
助けてやお母さんと言う言葉も出ずただ泣いているとそれを聞いた父と母が飛んできて
「何これ!?あんた何やってんの!!」「おい、どうした!」と口々に説明を求められましたが私は泣き続け姉も以前と同じく少し悲しそうな顔をしてだんまり。
その後また吐き戻した姉を見て急いで地元の病院に駆け込み。直ぐに姉は胃洗浄され処置を受けましたが当然お腹に菌が入り回復するまで入院+治療。
母も父ようやく娘の異常性を認めたようで入院、退院後はそれまでの放任が嘘だったように姉の事を気にかけるようになりました。
姉はというと暴れたり暴言を吐くわけでもなく、その後もただ前と変わらずにこにこと私達に接していました。
今までの異常性については「自分でもおかしいと思ってたよ」「ごめんなさい」と認める発言もあり精神的な面の治療も順調でした。
121 : 本当にあった怖い名無し : 2012/03/04(日) 02:27:59.23 ID:zO6uNh/P0
姉は進学の為勉強に励み、私も以前と同じ生活、少し優しくなった母と父とでありふれた日々を過ごしていました。
そして数ヶ月が過ぎた冬、
姉は自殺しました。
突然でした。その日は日曜で、姉は朝から夕方まで友達の家に遊びにいっていて、帰ってきて少しして「ちょっと友達の家に忘れ物したから取りにいってくる」と出かけたのが最期でした。
その前日も、出かける前も、姉には何の変化はありませんでした。以前より少し明るくなった事もあり何の違和感もありませんでした。
家から少し歩いたところにある山中で、木にロープをくくり付けて首を吊っていました。倒れた足台のそばに「ごめんなさい」と書いた遺書を残して。
それから葬儀など色々あり、姉の部屋はあまり触られずあの日のままにしていました。
落ち着いた頃、父母と話し合い姉の部屋を片付けようということになりました。
私が押入れの中を整理しているとごちゃごちゃに押し込まれたぬいぐるみやいらなくなったものの中に三冊のノートが隠されていました。
質素な表紙には何も書いてなく、私は何気なくページをめくりました。
122 : 本当にあった怖い名無し : 2012/03/04(日) 02:28:58.22 ID:zO6uNh/P0
そこには、
「今日は○○を食べた。○○も食べた。××へ行き○○も食べた。もちろん大盛り。あーお腹痛い」
「アレがまた私の話を無視する。あのグズの話ばっかり聞きやがって。早くしねよ」
「いつもいつもいつも同じ場所に集まって気持ち悪い。虫以下。蟻以下。トラックとか突っ込んでこい」
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああしねしねしねしねしねしね」
など、自分が何を食べたかなどの詳細な記載。私達家族、学校やその他の関係者達の事細かな言動や恨み辛みなどが赤いボールペンでびっしりと書かれていました。
日記だったようで、ほとんど毎日全部のページを埋め尽くすほど書かれており、一番古い日付は姉が高校を入学した日でした。
さらにその一番古い表紙の裏には「まだ六冊あったけど燃やした」と書いてありもっと以前から書いていた事も示されていました。
姉が死んだ最期の日の日記は、日付とページの真ん中に園児がらくがきしたような絵柄で自分がにっこりと笑って首を吊っている絵が描かれていました。