この怖い話は約 3 分で読めます。

昔読んだ児童書。うろ覚えな部分多いです。

話は主人公の少年(小学校5、6年)が父の郷里に引っ越し・転校するところから始まる。
転校先は父の母校でもあり、主人公もすんなり周りと打ち解けた。
しかし新生活に期待を膨らませる主人公を不安にさせる事が二つあって
一つはこの学校に伝わる怪談でもう一つは怪しい教頭・徳蔵丸先生。
怪談とは「いつの間にか教室に足が一本欠けた古い椅子がまぎれ込み、
それに座ると怪我してしまう」というもの。

教頭は主人公との初対面の時「君のお父さんの名前はもしかしてA?」と確認し、
主人公が肯定すると複雑な顔をし、それ以来常に主人公を監視しているようだった。
教頭は父の同級生なのかと思った主人公は帰って聞いてみると
父親は激しく動揺し否定する。
主人公は「あんな珍しい名前の人なら覚えてるでしょ?お父さんの名前も知ってたよ」と突っ込むが
父親は「知らんと言ったら知らん!」と叱り付けその場を立ち去る。
それから主人公の周りでは不可解な事件が起こりはじめる。

83 : 昔読んだ児童書・2 : 2012/03/07(水) 01:32:55.37 ID:j/tMNpsn0
まず主人公の椅子だけが古い物、足の一本欠けたものに変えられていた。
例の怪談を思い出し震え上がる主人公とクラスメートだが悪戯という事で話は終わる。
しかしそれ以外にも主人公が放課後一人残って廊下を歩いていると
後ろから誰かがつけてくる気配→振り返ると例の古い椅子が!
移動教室で誰がどこに座るか分からない、それ以前に鍵がかかっていて誰も入れなかったのに
あの椅子が主人公のところに!という事が何度も起こり主人公はすっかり参ってしまう。
主人公は皆から好かれているのでいじめや嫌がらせの可能性も考えられず担任もお手上げだった。
そんな中徳蔵丸先生が「最近大丈夫かね?」とか不気味な笑顔で声をかけてきて
主人公は一連の事件の犯人は教頭で過去父と何かあって
自分に嫌がらせしてくるのではないかとの疑念を抱くが、誰にも話せないまま月日が流れる。

84 : 昔読んだ児童書・3 : 2012/03/07(水) 01:41:33.94 ID:j/tMNpsn0
しばらくして文化祭が近付き、主人公のクラスは劇をすることに決まった。
担任は元気のない主人公を力付けようと主役を与える。
狙い通り劇の練習に打ち込む事で気分が戻ってきた主人公は本番の前日、
父に学校に見に来てくれるよう伝える。
あの日以来何となく溝があった二人だが父親は了承。
翌朝本番の日、父は主人公に手紙を渡す。
そこは父がかつて徳蔵丸先生と同級生だった事、父含め複数で彼をいじめていた事、
さらにそのいじめが原因で徳蔵丸先生は目に大怪我を負い
その後徳蔵丸先生は転校、どうなったかは知らず今まで忘れようと思っていた事などが綴られていた。
最後に父はこれを機に過去に向き合い、今日学校できちんと徳蔵丸先生に謝罪すると記してあった。
主人公はあの古い三本足の椅子こそが当時の事故のきっかけとなった椅子で
怪談の由来そのものだったのだと知る。

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