この怖い話は約 3 分で読めます。

85 : 昔読んだ児童書・4 : 2012/03/07(水) 01:43:16.45 ID:j/tMNpsn0
やがて本番を迎え、劇は進み最後のシーンが近づく。
終盤主人公は椅子に座り、独白を続けることになるのだが
本番直前まで道具類を皆で念入りにチェックしていたはずなのに
またしてもその椅子が例の椅子に入れ替わっていた。
しかし今回はもはや脅かしのデモンストレーションではなく、椅子から明確な悪意が感じられた。
椅子が自ら転倒し、金縛りになった主人公の目に小道具の剣が迫る。
その瞬間徳蔵丸先生が斧を振りかざして舞台袖から乱入、
間一髪主人公を突き飛ばして斧で椅子を叩き割った。
安心し泣き崩れる主人公と徳蔵丸先生。
徳蔵丸先生はそこで彼からの事実を打ち明ける。
いじめから目に大怪我を負って転校した徳蔵丸先生はその後失明し義眼になっていた。
それでも頑張って教職につき、教頭として学校や子供たちのために尽くしてきたが
突然自分を失明にまで追い込んだ一員の息子が現れて過去がフラッシュバックした。
主人公は関係ないと分かっていても我慢できずに脅かすために一度だけ椅子を入れ替えたが
すごく後悔してそれ以降はやっていない、椅子が意思を持ち出して悪さをしはじめたと訴える。
主人公に付きまとっていたのも主人公を椅子から守り見張っていたからだった。
答えられない主人公だったがやがて警察が到着し、徳蔵丸先生は連行される。
その背に主人公は「僕は信じます。あの椅子はあの日確かに自分で歩いてきていました」と叫ぶ。
先生は振り返り、泣き笑いのような表情を見せた。

悪いのは父やいじめグループなのにとばっちりで怖い目に遭う主人公や
失明した挙げ句せっかく忘れて教職で励んでいたのに逮捕される先生カワイソス。
でも父親もちゃんと包み隠さず息子に過去の悪事を話すまともな所もあり
ひたすらもやもやするんだよなあ…。

86 : 本当にあった怖い名無し : 2012/03/07(水) 01:58:20.94 ID:gw/z/Nvr0
小学生とはいえ失明させるようなイジメをしていた連中が
お咎め無しだったのも後味悪い
しいて言えば主人公の父親が罪悪感を抱えているのとその後の
親子関係がギクシャクしそうな位か

99 : 本当にあった怖い名無し : 2012/03/08(木) 01:59:06.23 ID:6egKhYsH0
徳蔵丸先生はなんで連行されたの?

100 : 本当にあった怖い名無し : 2012/03/08(木) 08:47:10.98 ID:a83xkFnO0
>>99
斧持ってたから・・・かな?
見ようによっては生徒を襲ったように見えたんじゃね?
ちゃんと生徒が説明すりゃ罪にはならなそうだけど
椅子を壊してハッピーエンドじゃないとこが更に後味悪さを倍増させてるよな。

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