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39 本当にあった怖い名無し 2011/06/01(水) 12:46:16.83 ID:s0aFqruY0

 
「途中でやめたかったら窓から叫べって先生いってたよな!」

A君の一言で俺らは昇降口のすぐ横の廊下の窓を片っ端から開けようとした。
6つ位あるまど全部に鍵がかかってた。普段は中から開けられる鍵なのに、
昔の差し込んでかける古臭い鍵になってた。

「ここどこなの?家に帰りたい。」

女子の一人が泣きだす。正直おれも泣きそうだった。
A君が涙声でちくしょう、ちくしょうっていいながら必死に窓をひっぱって
た。俺もそれをみて隣のまどを思いっきりひっぱった。
神様帰らせてくださいってなんどもいいながら。
どれぐらいやったかわからないけど、A君の窓がすごい勢いで開いた。
その瞬間目の前のガラスに赤い炎が映って、他の生徒たちの声も聞こえた。
4人は争うように窓から出た。

「あ、先生!俺君たち居た!」

突然いなくなった俺たちを先生たちがさがしてくれてたみたいで、すごい
怒られた。でもそれ以上に安心しちゃって4人全員で先生たちに抱きついた。
 
それ以来、夜はもちろん夕方の校舎にいられなくなった。
俺たちはあの時どこにいたんだ。

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