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95 本当にあった怖い名無し sage 2008/10/03(金) 23:25:24 ID:AuivlFsA0
私とMはじりじりしながらYさんを待った、が、降りてくる気配はいっこうにない。
「ちょっと行ってみてくるわ」しびれを切らしたMが階段を登っていく。私はもう逃げ出したい一心で
出口の引き戸のとこまで後退した。はよ来い。はよ二人とも降りて来い。
だが降りてくるどころか2階からは物音ひとつきこえない。
もう駄目、トンズラこきます、外で待たせてちょうだい、臆病者でゴメン!
引き戸に手をかけ、一気に……あ、あれ?
「えぇ?開かんよ!?」 なして?多少はガタついてたけど入るときはちゃんと開いたのに!
そしてそれが合図だったみたいに、階段からミシリ、と音がした。
みしり、 みしり、 みしり、 ひとりぶんの足音がゆっくり階段をおりてくる。
コイツはYさんでもMでもない、と直感した。なぜだか○○さん、という言葉が頭に浮かんだ。
日が落ちて隙間からも明かりが入らなくなった一階はもうほとんど闇。手元もよくみえない。
その闇の奥のほうから足音がゆっくり、確実にこっちにむかってくる。
半泣きになりながら戸をひっぱる、お願い、開いて、あんなの会いたくない!開けって!たのむから!
だが「それ」は私の背後にすごく嫌な気配をともなって迫り、そして、肩に…

てところで汗びっしょりで目がさめた。あ、あはは、夢かよオイ驚かせやがって。
疲れてんのかなー最近、と朝食かっこんでるとメールがあった。
『廃屋探検のおさそい☆です』 Mから。
…外からながめるくらいなら、行ってもいいかな、と思っている。

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