この怖い話は約 3 分で読めます。

559 5/8 sage 2009/04/18(土) 12:36:59 ID:IZkfOfTn0
660 :トロンパイ:2009/03/11(水) 03:17:22 ID:K8iAqaBJ0
俺もCもあまりにも強引なAに行動に「まさか憑かれているのでは!?」と不吉な考えが浮かんだ。
Aを止めようと走りよった俺達だったが、二人の前に来てフリーズしてしまった。

Aによって左の道にひきこまれかけているBが尋常じゃないくらい暴れている。
血走った目はぐりんと上を向き、涎を垂らしながら歯を食いしばり、
「いやだー!!猿!猿の方に行かなきゃダメだー!!この道はイヤダー!!猿の道がいいィィィ!!」
と気が狂ったように叫びだした。

A「そこのボケナスノロマとボンクラデブ!止まってないで手伝え!!」
(いつものAだ!!)と、年中口が悪くて人を罵倒しまくるAの罵りに理性を感じ取った俺とCは
暴れるBをガッチリ押さえて左の道を突き進んだ。
地蔵を過ぎたあたりでBは大人しくなりしばらく放心状態に。
俺達の呼びかけにやっと反応したBは少しキョロキョロした後、突然
「うひゃぁ~~」と叫んで一目散に道を駆け下り始めた。
突然のBの疾走に驚いた俺達は意味も分からずBを追いかけ道を下った。

結局左の道が正しかったようで、Bを捕まえたあたりで山のふもとあたりに出ることができた。
そのまま山を下ったが、その間、Bは何を聞いても「うるさいうるさい」しか言わず、
Cが隠し持っていたうまい棒を10本ほどもくもくと食べていた。

560 6/8 sage 2009/04/18(土) 12:38:05 ID:IZkfOfTn0
663 :トロンパイ:2009/03/11(水) 03:58:59 ID:K8iAqaBJ0
結局町で夜明けを待ち、バスで帰った俺達だったが、町でもバスでも相変わらずBはだんまりだったし、
しつこく聞く俺をAがたしなめた。仕方ないのでCのリュックを漁ったがチロルチョコしか出てこなかった上にチョコ好きのAni奪われた。
なんでAが左の道を選んだのか、Bはなぜおかしかったのか、その後どうして疾走したのか。
物事がハッキリしないと無性にいらつく俺はチョコすらありつけなかった八つ当たりにCの耳をひっぱったりした結果、
Cがキレて俺を殴った。

そんなこんなで地元に帰った俺達はなんとなく気まずい感じで別れてそれぞれ帰宅した。
その後もAとBが真相を明かしてくれることも無く、
結局あのことはタブーになってしまうのかと残念に思っていた。

しかし、その一ヶ月後くらいにCと遊んだとき(山から帰った二日後くらいには仲直りしてた)
CがAとBそれぞれ別々に聞き出した真相を教えてくれた。
なんで俺には言ってくれないのかと嘆くと「お前は口が軽いから」と笑われた。
(お前もだろこのデブゴンめ)と思ったが、そこは大人しく聞く姿勢に入った。

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bronco

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