この怖い話は約 3 分で読めます。
話を聞いて呆然とする主人公。
加代がいつも寂しそうな顔をしていたのは、
夫を取るか、それとも全てを捨てて好きな男を取るか悩んでいるためだったのか…
120 : 本当にあった怖い名無し : 2009/08/20(木) 15:08:01 ID:r4AYFEQg0
主人公は失望のあまり、働く気力も失くしてしまい
毎日、失った加代との生活を思い出し悲嘆にくれていた。
ある日、わんわんと鳴く烏の声を聞いているうちに、
加代の寂しそうな笑顔を思い出し、烏になって飛んでいってしまった。
烏の主人公は、毎日いろいろなマンションのベランダを飛び回って加代を探した。
何年かたって、ようやく主人公は加代の家を見つけた。
幸せそうな顔の加代を見て、主人公は安心した。
加代は主人公が飛び降り自殺をしたことを知らず、
最愛の恋人と再婚して幸せな生活を送っていた。
しかし、最近ベランダによく来る烏が「かよかよ」と鳴くので、
ふと主人公との短い結婚生活を思い出して、烏にパンくずをあげるのだった。
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自殺した主人公や、嫁の裏切りのせいで一人息子が死んでしまった主人公の両親や
まともそうな加代の両親と
周りを不幸にしたあげく、主人公が自殺したことも知らずに
ちゃっかり一人だけ幸せになっている加代との対比が後味悪かった。
主人公が加代を恨んでいないのが救いなのかもしれないけど。
121 : 本当にあった怖い名無し : 2009/08/20(木) 15:25:08 ID:+7gRMTKp
>>118
読み易かったせいか何故なのか、2/3まで江戸時代の商家を想像してたw
主人公が加代を恨んでないこと、加代が現在幸せなことから、後味悪いと言うより寂しく悲しい物語に感じた
122 : 本当にあった怖い名無し : 2009/08/20(木) 15:39:30 ID:x4HRejjR0
>>121
同じくww
3/3でマンションって出てきて、初めて気づいたw
123 : 本当にあった怖い名無し : 2009/08/20(木) 16:30:29 ID:ETeYysNJ0
うん、後味の悪さより悲しさを感じる話だ(´;ω;`)
でも面白かった。
124 : 本当にあった怖い名無し : 2009/08/20(木) 17:32:44 ID:o6bhWtro0
なんだろう、私は最初から現代物のイメージで読んでた。
店に「出勤」(=下駄履きでなく自宅と店が別)とか、
「すりこみ(…とは若干違うが)」に関する認識を当たり前のように持っていたり、
見合いなのにさらにそこから一生懸命口説いてゲットとか、
いくら惚れた弱みとはいえ店の嫁が専業主婦でおkとか、
全体から漂う雰囲気だったんだろうか?
加代は、離婚を切り出すんじゃなくいきなり駆け落ちって、
再婚っていうのは事実婚状態なんだろうか…?
主人公は、相手が行方不明でも悪意の遺棄などで離婚裁判を起こすことは可能だけど、
失意の中でわざわざそんな事したとも思えないし(まあぶっちゃけ、やろうと思えば
親あたりが加代の署名を代筆して離婚届一枚出せば、たいていバレはしないけど)、
主人公が死んだのも知らないってことは、数年間の間、籍が抜けてるかどうか確かめた形跡もないし。
これで子供でも生まれたらどうなるんだろうとか、いろいろ考えると
本人以外のところにしわ寄せが来そうなのが後味い。