この怖い話は約 2 分で読めます。

A「で、奴等から逃げてたら腕を”ぐぅっ”と引かれたと?」
Y「違う。落ちそうになったら腕を内側に引かれた」

 案外いいやつ?その「奴等」
馬鹿なことを考えながらYの腕を見てみるが、掴まれたような跡は見当たらない。
喫煙を理由にYから離れた俺とAは、怪奇現象なし/精神異常若干あり と結論づけた。
一つ気になったのは、Yの周りの患者や看護婦さんにも”ぐぅっ”と何かに引かれる
感覚があるらしい

537 1個投下してみる・丙 sage 2007/08/30(木) 20:33:26 ID:8VHn+uVM0
 A「ま、気のせいだろ?」
気にはなったけど、自分らには影響がないので、みんな病んでるなぁ、くらいにしかとらえてなかった。
所で、Yの入院していた病院は隣の市にあり、さらに向こうの方へ走ると山を通って
自分の家に帰れる峠道があるんだが、気分転換も兼ねて峠経由で帰る事にした。
2時間程走らせ、休憩がてら某ダムの駐車場に停めてまた一服した。
秋口の夕方なので風が生ぬるいことも悪寒がすることもなく、俺らは出発した。
ダムまでの峠道は道路状況が悪く、結構緊張しながら走っていた。これから進む道は
2車線で、頂上と麓には電灯も点いている。それで油断したのかもしれない。

 Yに先導させて峠を下っていると、突然”ぐぅっ”とハンドルがとられた。
向かう先は中央車線、線上にはキャッツアイ(白線上にある金属のでっぱり)
俺のスクーターはそのキャッツアイでマフラー周辺が破損し、バランスを崩して横転した。
疲れのせいかもしれないけど、”ぐぅっ”という独特の感覚で持ってかれた気がした。

俺の傷は全身擦り傷になったけど、その程度で済んだ。原付のスピードと
きれいにこけられた俺に感謝w自分の怪我は、気のせいということにしておいた。
むしろ新車買い替えになった原付の代金が痛い

どうやって帰ってきたかって?そりゃ2けt(略

結局それいい俺もYも、もちろんAも”ぐぅっ”に遭遇することなはかった

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