この怖い話は約 3 分で読めます。

844 本当にあった怖い名無し New! 2012/07/23(月) 10:59:11.53 ID:8tXqbKuh0
もう十年前になるのかな?
その頃、自分は廃墟マニアで仲間と一緒にいろいろな廃墟に潜入しては写真を撮っていた

その年の六月、友人のUが『病院の廃墟に行こうぜ』と言い出した
行き先を聞けば『○心病院』という所で、もともと○尾銅山などの人は知っているけど行かないようなところが趣味の自分は
『なぜ病院の廃墟?』と思ったけれど、気にしないで着いていくことにした

○心病院に着いたのは夕方で、そのため外壁が見えたのだが落書きだらけだった。ここで初めて知ったのだが○心病院は有名な心霊スポットだった

比較的国道に近いその病院に侵入するのは夜。メンツは自分とUとRとI。
そして日が暮れ、闇に乗じて落書きだらけの病院に四人で忍び込んだ

846 本当にあった怖い名無し New! 2012/07/23(月) 11:24:29.16 ID:8tXqbKuh0
病院の中に入ると一階は割れたガラスとか注射器とかが沢山足もとに散らばっていて、壁は落書きだらけだった
『おい、こっち来てみろよ』と受付を物色していたIが呼んできた。近寄ると汚れてぼろぼろになった診断書などの
モロ個人情報がそのままになっていた。
その後は二人一組で行動。自分はUと一緒に動くことにした。
Uはまず手術室を見たいと言い出し自分も同意し、手術室に向かった。

手術室は寒かった、というのが自分の第一印象だった。
使わなくなった手術台はなんというか、巨大なまな板を連想させた。旧型の酸素吸入器であろう機械は
さばいた肉を腐らせないようにする機械に思えたし、床に散らばっているメスや鉗子はここで手術を行っていた
ということを生々しく想像させた。
『あんまり怖くないね』手術室を出るとUがこう言いだした。自分もせっかく夜中に病院に忍び込んだのに
何もないのと、フラッシュがたけないのであまり写真がとれないいことを少しがっかりしていた
Uと自分は集合するまでの残り一時間程度を分娩室とか歯科とか病室を回って過ごした
そして集合時間になって一階に行ったのにRとIがいない。

847 本当にあった怖い名無し New! 2012/07/23(月) 11:48:02.92 ID:8tXqbKuh0
仕方なく五分そこで待ったのだが誰かが下りてくる気配はない。
正直、嫌な予感がした。『携帯に電話したら?』Uそう言ったのでRに電話してみた。
五回ほどコールするとRが出た。
自分「お、遅せぇよ…。は、早く来いよ…」自分の声が震えているのが分かった
R『…やべぇ、まじでやべぇよ……』Rの声も震えていた
自『何かあったのかよ?』
R『ほら、入ってすぐにさ、受付で診断書見つけただろ…?その中にな、十七歳の子のがあったんだよ……
 集合する前に寄ったんだよ……』明らか怯えている
自『おい、Iはそこいるのか?』
R『……そしたらさ、そこに人がいたんだよ…』無視して続ける

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