Categories: 洒落怖

非通知

この怖い話は約 2 分で読めます。

Bはとても怯えて鳴りやむまで放置しようと言ったが、
Cは度胸のある子で、きっと何かの間違いだから出てみようと提案した
遠くに、トンネルの出口も見え始めた
渋っていたBが承諾し、再びCが電話に出てみることに
意を決し通話ボタンを押し、
携帯を耳に押し当てる

603 本当にあった怖い名無し sage New! 2012/04/25(水) 15:27:37.07 ID:l0J+dcaR0
何も聞こえない
Cが「もしもし?」と問いかけると、
かすかに、何かボソボソという呟きのようなものが聞こえる
もう一度「もしもし?どなたですか?」と問いかけると、
今度ははっきり、女性の声で

「トモダチニナッテ」

604 本当にあった怖い名無し sage New! 2012/04/25(水) 15:28:33.98 ID:l0J+dcaR0
その瞬間、トンネルが切れた
右手は落石防止のフェンスに覆われた山裾
左手は勾配の急な斜面をガードレールが守っている
BとCは見たのだそうだ
トンネルを出てすぐの街灯の奥、
ガードレールの向こう側に、
赤っぽい服を着たセミロングの女性が立っているのを

携帯はもう切れていて、
そのあと鳴ることはなかった

二人は半狂乱になって家路を急いだが、
そこから自宅のある地域まで、
まだ二時間近く車を走らせなければならない
辺りは夕闇に飲まれ、街灯も少ない
とても恐ろしくてこれ以上運転できないというので、
Aに連絡が来た、ということだったらしい

話はこれで以上です
長文駄文すみません

Page: 1 2

bronco

Share
Published by
bronco

Recent Posts

迷い

霊とかとは全然関係ない話なんだ…

4年 ago

血雪

全国的にずいぶん雪がふったね。…

4年 ago

母親の影

私が小6の時の夏休み、薄暗い明…

4年 ago

閉じ込められる

彼はエレベーターの管理、修理を…

4年 ago

彼女からの電話

もう4年くらい経つのかな・・・…

4年 ago

テープレコーダー

ある男が一人で登山に出かけたま…

4年 ago