Categories: 洒落怖

単なる雑霊

この怖い話は約 3 分で読めます。

霊と姉ちゃんの話
長文すまんが、ウザイようならヌルーしてくれ。

俺の2コ上の姉はいわゆる「みえる」人で、そのせいかいらん影響を受けてた。
ちなみに俺は「みえない」。

ある夜、俺は夜な夜なようつべで心霊動画を観ていた。
内容は、確かとんねるずの視聴者参加型の番組で、参加者が持参した心霊写真を霊能力者が霊視、鑑定する、いうもの。
夜と言うこともあり、当然ヘッドフォン着用で部屋の電気も消してある。
そんな状態でドキドキしながら動画を観ていた訳だが、突然キーンと言うような耳鳴りが起こったと思ったら、その直後に金縛り。
焦った。

普段、寝起きに、頭が覚醒していて身体が覚醒していない状態で引き起こされる金縛りもどきなら体験したことはあった。
だがバッチリ目が覚めている状態で、いきなり金縛りになど合った事なかったから、どうするべきなのか全くわからない。
すると後ろからガッと両肩を押さえつけられた。
大きめの男の手。
残念ながら、父は既に就寝しているし、まず俺の部屋に入ってくる事はない。
そしてその男は凄い勢いで俺の両肩を前後に揺らしながら、
「ごっっちぃ、向け゛よぉぉおお!!!」
と叫び始めたのだ。
ちびった。
まじで。
「ごっっちぃ、向け゛よぉぉおお!!!」
男は肩を揺らしながら叫ぶ、延々と。
こっちは金縛りで身動きが取れない状態で助けも呼べないのに、「こっちを向け」?
なんて理不尽なんだ!!ww
恐怖もあったが、こんな感じに分析できる冷静さもあったのが不思議w

35 本当にあった怖い名無し 2007/05/20(日) 21:29:14 ID:nDr7GZrP0
>>34のつづき

そんなやり取りが続き、どうしたものかと思っていたら、背後のドアがガチャっと開く気配。
その後、ミシッミシッとこちらへ近づいてくる圧力が感じられた。
(援軍か・・・?)
などと思って、更に恐怖していると、その何者かは俺の背後で停まり、軽くパンパンと左、右と俺の肩を交互にはたいた。
最後に頭をパコーンとはたかれて、ヘッドフォンをずり落とされた。
「あたし、明日の朝、早いんだケド。・・・うっさいんだよね。」
耳元でそう囁いた声の主は姉ちゃんだった。
静かだが怒りのこもった口調だった。
それだけ伝えると姉ちゃんはさっさと部屋から出て行ってしまう。
「姉ちゃ・・!」
慌ててその後を追おうと、上半身をひねったトコで気付く。
(あ、金縛り解けてら・・・。)
どうやら、姉ちゃんが祓って?くれたらしい。
「うるさい」って言っていたので、あの男の叫び声が聞こえていたと思われる。
翌日、あの男は何者なのか姉ちゃんに問い合わせたら、「単なる雑霊だよ」的な、事を言っていた。
「チキンが恐がりながらオカルト動画なんか観てるから・・・、ぷぷ」って事も。。
だが、オカルトは好きだからやめれませんww

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bronco

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