Categories: 洒落怖

青バイク

この怖い話は約 2 分で読めます。

父に聞いた実話です。
怖いと言うよりありがちな、不思議な話だと思います。

父が独身だった頃、他県で一人暮らしをしながら会社勤めをしていたらしく、思い詰める事が多かったので瞑想等にはまっていたそうです。
そのせいか金縛りも多々。

そんなある日、ずっと会っていない親戚が出てくる夢を見ました。

夢の内容は、親戚(男)と父でレストランで
「久しぶりだな~」
なんて取り留めのない会話をしていると
外にとめてある青いバイクに気がつきました。

「あれ、お前バイク買ったの?」
「そうそうww」

へえ、と思いながらも会話を続けていると
黒電話の音で目が覚めました。
何か嫌な予感がしつつも、父は受話器をとりました。
相手は母親でした。

「もしもし?」
「父?さっき親戚の○○君が亡くなったって……」

死因はバイク事故でした。
そしてバイクの写真を見せてもらうと、あの青いバイクと全く同じモデルだったそうです。

父はあれ以来瞑想もやめ、不思議な体験もしていないそうです。
元々霊感も無い体質でしたからね。
父は「波長が合ったんだろうなあ」と語っています。

bronco

Share
Published by
bronco

Recent Posts

ブライダルフェア

いや、たいして怖くないんだけど…

4年 ago

教祖の妻の肖像画

親が昔、へんな宗教にはまってた…

4年 ago

The Body

10年くらい前の話だけど・・・…

4年 ago

謎の曲

出所が分からない所からの楽曲ダ…

4年 ago

エレベーターで見たもの

じゃあ俺が生涯で一番ビビった話…

4年 ago

強烈な遺体

久しぶりに民話でなく現代の話を…

4年 ago