Categories: 洒落怖

虚ろな顔

この怖い話は約 2 分で読めます。

その日は移動教室があった。
Aは何となく、少し前を歩くBに注意を向けていた。
入口から顔を出しているのは、Bじゃなかったら誰なんだ?
先行くBが廊下の曲がり角を曲がった瞬間だった、廊下の角からやはりBの顔が半分だけヌッと覗いた。
そしてやはり、生気のない目でAをじっと見つめていた。
しかし、いつもと少し違っていた。
Bの顔は、届くはずもない天井すれすれのところから出ていたのだ。
Aは驚愕したが、Bを追いかけて曲がり角を曲がった…目の前には平然と歩くBの姿があった。Aは心底ゾッとした。
その日からAは、Bが教室を出る時は入口は絶対見ないようにした。

541 本当にあった怖い名無し sage 2012/09/22(土) 23:14:53.32 ID:I9TGhiHq0
特にBの身に何かが起きることはないまま月日は流れ
2人は高校を卒業、同じ都市内にある大学にそれぞれ進学することになった。
学校同士が近いので下宿先を2人で探すことなり、なかなか良さげな物件を発見。
物件の下見ということで、ABと不動産屋と3人で件のアパートを訪れた。
その物件は割と築年数も浅く、最上階の小奇麗な部屋だった。家賃も安い。
ABは感動、不動産屋もニコニコ。ここを契約しようか、と話している最中ふと気付くとBの姿がない。
ワンルームなのにどこへ?と慌てるAと不動産屋。
2人が何となくベランダへ目をやると、ベランダの左端からBの左半分の顔だけ、スーッと現れた。
何やってんねん、とAが声をかけようとしたら
「あんなとこ足場ないのにどうやって…」不動産屋が口にした瞬間Bの顔半分が高速で下にスライドしていった

勿論Bの死は自殺ということで片付けられた。現在でも動機は不明のままである。

Page: 1 2

bronco

Share
Published by
bronco

Recent Posts

迷い

霊とかとは全然関係ない話なんだ…

6年 ago

血雪

全国的にずいぶん雪がふったね。…

6年 ago

母親の影

私が小6の時の夏休み、薄暗い明…

6年 ago

閉じ込められる

彼はエレベーターの管理、修理を…

6年 ago

彼女からの電話

もう4年くらい経つのかな・・・…

6年 ago

テープレコーダー

ある男が一人で登山に出かけたま…

6年 ago