Categories: 洒落怖

古本

この怖い話は約 1 分で読めます。

朝起きて、知り合いが言ってきた。
「お前、本を読んだだろ・・・、奴は(つまり死んだ中学生)自分以外の奴が
 本を読むのを嫌っているんだ」
「あー、だから、だからあのままの状態なのか」
「だから古本屋にももっていけない、返品されるのが落ちだからな」
後日、知り合いの父親は地元の名家に本を返したらしい。
後で知り合いから聞いた話だが、死んだ中学生の義理の母親つまり名家の本妻が
死んだ中学生の古本を(高値で売れそうだからと)ブックオフに売り払ったそうだ。

終わり。

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bronco

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bronco

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