Categories: 洒落怖

あるホラー小説が封印されたわけ

この怖い話は約 3 分で読めます。

例のホラー映画が公開中止になったを書いたものだけど
また最近、写真サークルの先輩(今はレンタルビデオ屋の店長を務めている)
の怖い話をしょうと思う。
二日前、写真サークルの先輩から座談会に来ないか?
というお誘いがあった。まあ僕も断れずいられないので
参加することにした。会場は先輩の家で参加者は夏休みを満喫している
アニメや映画大好きな中高生やオタクばかりだった。

座談会が始まり、中高生たちは
「アナザーの新作でたね」
「でもハードカバーだから高いよ」
そこで先輩
「フフフ、Aちゃんは小説を結構読むから、アナザーの新作を
 買っているかもよ」
だが僕は
「いやいや、僕は我孫子の新作とディック二冊買ったばっかりなんですから」
「でもAちゃん、綾辻行人の殺人鬼シリーズや囁きシリーズとか読んでいるじゃないの?」
「アナザーと館シリーズは読んでいませんよ」
中高生の一人が
「Aさんは西尾やラノベは読まないんですか?」
そこで先輩は僕の代わりに解説して
「こいつ、太田や我孫子、有栖川、石持とか新本格推理が好きなのよ、あと、海外のSFホラーとか
 あっ大藪春彦を全部読破したといっていたね。今は寿行を集めているね。よし、私がとっておきの
 怖い話をしてあげよう」
「どんな話なんですか?」
「フフフ、綾辻行人のアナザーにまつわる話なのだよ。実はあれ曰くつきのリレー小説なんだけどね」
先輩は重い口を開いて、事実を話した。

749 あるホラー小説が封印されたわけ sage New! 2013/08/06(火) 07:25:07.35 ID:AUzwwn0d0
これはかれこれ50年前、つまり昭和30年代後半になる。推理小説家、横溝正史が金田一と違う
新しいシリーズを立ち上げるため、アナザーを書いたのだ。
しかし、編集者に見せると「これは怖すぎますよ先生」と編集者は怖がってアナザーを
拒否した。横溝は高木彬光に作品を譲ったものの、高木も同じ末路をたどり
封印したという。高木と横溝がが編集者に問い詰めると
「この安保の時代に、日本の小説でスプラッターがこれだけ多く描写されていることがヤバい」
「こんなホラー小説は見たことがない。あり得ない。何が起こっているのか…正直怖い」
と編集者は言ったという。
しかし、この怖すぎるホラー小説の噂を聞きつけた、小松左京が高木に代わり
執筆したが、小松は書いているうちに背筋が凍るほど恐怖に見舞われ、書くのを
中断したという。
「そのお詫びとして牛の首を書いたんですね」
「フフフ、Aちゃん鋭いね。それは筒井もやっているのよ」
筒井康隆に渡っても同じことが起こり、バトンを森村誠一、大藪春彦、眉村卓、西村寿行
赤川次郎、北方謙三、内田康夫、佐々木譲に譲ったがあまりの怖さに編集者が「こんな怪談小説出せるわけがない」と人気利して納品拒否したという。
また、大藪や寿行の場合、あまりの怖さを耐えて、出版にこぎつけたものの、寺の住職または霊能力者から「なんというものを出版するんだ」
霊能力者や聖職者は口を揃えたかのように「2度と出版するべきではない」と。

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