この怖い話は約 3 分で読めます。

442 本当にあった怖い名無し sage 2008/08/18(月) 14:52:29 ID:NZHlYLtA0
20年前の話。
小学校1年の夏休み、埼玉にあるイトコの家に家族で遊びに行った。
俺んちは関西在住だったんで、子供ながらに遠出=ハイテンション。
で、イトコ達(男2、女1)も久しぶりに遊ぶって事で、普段なら絶対にしないんだが、
なぜか全員はしゃぎまくりで、仏間でキャッチボールを開始。
ボールが祖父の遺影に当たり、祖母がそれを目撃。
当然、すっごい怒られて、俺達は「晩御飯まで外で遊んでろ!」と放り出された。
二時間くらい近くの公園で遊び、辺りが薄暗くなり始めた。
そろそろ帰るべき・・・とは思ってたものの、家に帰ると、仏間でキャッチボール
してた事をまた蒸し返されるのでは、と内心、嫌でたまらなかった。
怒られたのは自分達のせいなのに、そこはまだ、感情優先で動く小学校低学年の俺達。
俺を含め、みんなまだ帰りたくないって話になり、
「誰か家の人が向かえにくるまで公園にいよう」って事になった。

しばらく、イトコ達と砂山で遊んでたんだが、ふと周りを見回してみると
公園に残ってるのは俺達だけになってた。
なぜか急に心細くなり、早く誰か迎えにこないかな~と思った時、チャリに乗った人物がこちらに近づいてきた。
最初は家の人?と思ったんだが、近づいてくるにつれて違うとわかった。
それは甚平を来た若い兄ちゃんだったんだが、なんだか雰囲気がおかしい。

「あのさ、君達、ピンクの水玉のスカートの女の子見なかった?」
見てません、と俺達が答えると
「本当に?君達と同じくらいの子なんだけど。こっちに来たはずなんだけど。
あのさ、ピンクの水玉のスカートはいててさ、君達ぐらいの女の子で。
公園に来てるはずなんだけど、知らない?ピンクの水玉のスカートはいてて、本当に知らない?」
と、壊れたテープレコーダーのように同じことを繰り返しはじめた。

443 本当にあった怖い名無し 2/3 2008/08/18(月) 14:57:48 ID:NZHlYLtA0
↑に1/3って書き忘れた、サーセンorz

怖くなった俺達は再度「知りません」と言ったんだが、兄ちゃんはお構いなしに
「女の子なんだけどね、ピンクの水玉のスカートはいてて・・・」を繰り返す。
変な人だ、どうしよう、どうしよう!と皆と目配せしてたら兄ちゃんがいきなり
「じゃあもういい!君がおいで!」と叫び、一番、近くにいた俺の腕をひっぱった。

え!?え!?と何がなんだが分らず、恐怖から声もでなくて、チャリにまたがってる
兄ちゃんにずるずるとひきずられる俺。
イトコ達もパニくってた様子だが、一番、最年少のイトコ(女)が大声で泣き出した。
すると「あんた、何やってんだ!!!」と男の人の声がした。
見ると犬の散歩をしてたおじさんが、こっちに向かってきてる。
兄ちゃんは俺の手を離すと、猛スピードでチャリで逃げてった。

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