この怖い話は約 3 分で読めます。

それならば、マサさんやキムさんの出番はないはずだ。
女は「イニシエーション」が済んでおり、日本の神々の加護が受けられるので、トラブルが何であれ、普通の僧や神官、拝み屋で事は足りるはずなのだ。

以前に書いたように、朝鮮民族は日本の神々の加護を受ける事は出来ない。
それは朝鮮人の「血」の宿命であり、日本で生まれた在日でも変わりはない。
しかし、「イニシエーション」を通過した朝鮮人は日本人として日本の神々
の加護を受ける事が出来る。

男の場合は日本と言う国の為に血を流すこと、女なら日本人の妻となり子を
産むこと。
今の日本ならば、日本国に帰化して日本の「公益」の為に働く事。
日本人としての意識を持ち、その意思を示す行動が必要なのだ。

そして、関門を越えた者の子孫は日本人として、生来的に日本の神々の
加護を受けられるのだ。

480 邪教 ◆cmuuOjbHnQ sage New! 2007/11/03(土) 02:51:03 ID:EOkTHTFc0

女の異変は父親の死去から始まった。
彼女の父はある宗教団体でかなり高い地位に在ったらしい。

地元の信者をまとめる大物だったようだ。
優秀だった兄は上京して某国立大学を出て、朝鮮籍のまま某大企業に入った。
その企業グループの上層部には教団信者が多数入り込んでいるのだ。
女の嫁ぎ先も彼女の父親が仕切る教区?に属する資産家一家だった。

彼女の父親が生きている間は全て旨く行っていたようだ。
しかし、父親の死後暫くして彼女の母親が倒れ、兄の人格が激変した。
横領により解雇された兄が実家の資産を浪費し、多額の負債を負うまでに没落した。
その兄は詐欺事件と傷害事件を起こし長期収監中なのだという。
さらに、嫁ぎ先も不幸が続き、彼女は第1子を流産。

夫は愛人を作って蒸発したのだと言う。
彼女の父親の死を基点に両家は僅か数年で没落してしまったのだ。

481 邪教 ◆cmuuOjbHnQ sage New! 2007/11/03(土) 02:52:31 ID:EOkTHTFc0

仕事の内容は簡単だった。
キムさん達が仕事をしている間、妨害を排除し、彼女と彼女の母親をガードすることだった。

期間は1週間。ギャラは通常の3倍だった。
キムさんは同様の事案を何件も処理した経験があったようだ。
キムさんと彼女がどうコンタクトしたのかは不明だが、キムさんは過去の経験と自分の見立てを彼女と彼女の母親に話した。

キムさんの指摘に思い当たる節があったのだろう、彼女の実家と嫁ぎ先両家は教団を脱会した。

彼女の実家の家屋敷は教団の「教会」として教団名義になっていた。
彼女が生まれる前に教団に「布施」として寄進され、教会長として彼女の一家が住み続けてきたのだと言う。

脱会した今、教団は彼女の一家を追い出しに来る。
彼女の父親もそうやって信者の家屋敷を収奪してきたのだ。
しかし、今回の目的は違う。

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bronco

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