この怖い話は約 2 分で読めます。

41 本当にあった怖い名無し sage 2008/05/06(火) 14:32:25 ID:LoVTQL1f0
それから数日して、たまたま松田と夜勤になった日。
罪悪感からあまり喋ることができなかった俺に、松田が話し掛けてきた。
「人形さ、もう置かれなくなったよ」
笑顔で言う松田に安堵した。良かった、やっぱりなんでも無かったんだ。そう思っ
た。が。

「でもさ、なんでかな」

「 あ た ま だ け 置 か れ て な い ん だ よ ね ? 」

首をかしげる松田に、俺は心底恐怖した。松田自身は「頭は大事な部分だからお祖父
ちゃんが守ってくれてるんだ」などとほざいていたが、その直後にエレベーターの
ドアに頭をぶつけていることからして
どうしてもそうは思えなかった。
しかも松田は今も頭のないその人形で時々仕事中に遊んでいる。その姿が一番怖い。
取りあえず二度とイタズラなんかしないと誓った。

Page: 1 2

bronco

Share
Published by
bronco

Recent Posts

迷い

霊とかとは全然関係ない話なんだ…

4年 ago

血雪

全国的にずいぶん雪がふったね。…

4年 ago

母親の影

私が小6の時の夏休み、薄暗い明…

4年 ago

閉じ込められる

彼はエレベーターの管理、修理を…

4年 ago

彼女からの電話

もう4年くらい経つのかな・・・…

4年 ago

テープレコーダー

ある男が一人で登山に出かけたま…

4年 ago