この怖い話は約 3 分で読めます。

59 本当にあった怖い名無し sage 2008/01/08(火) 03:44:38 ID:BwpMeeNd0
その時、入り口の襖が開き彼女が戻ってきた。それと同時に金縛りも解けた。
かなり汗をかいており息も荒くなっていた。、
彼女は心配していたが、あまり心配させたくなかったのと
自分自身も安心したかったので変な夢を見ただけと言い風呂へ行く準備をした。
しかし、男性の使用時間は食事を持ってくる時間と重なっていた為
先に食事を食べる事に。この食事が不味い事、不味い事・・。
食事をした後に風呂場へ向かうと誰もおらず
独占状態。誰も居ないのを良い事に風呂場で泳ごうと思い、足を湯船につけると
ぬるい。ぬるすぎる。その為湯船に入っても全然温まらずに寒くなる一方。

イライラしながら更衣室に向かう途中、窓から「コツコツ」と誰かが叩いた。
ビクッとして窓を見るが外は真っ暗で何も見えない。
先程の金縛りを思い出し、怖さが急に沸いてきて逃げ出すように更衣室の
ドアを開けようとした。

その瞬間、「コンコン」と再度誰かが窓を叩く。
コンコン、コンコンと2度3度と繰り返し叩いてくる。
何かを確かめようと、窓に目を向けかけた時、コンコン(ズズズ)コンコン
と何かを引きずる音がまぎれて聞こえた。
そのため、直ぐに更衣室へ行き、
体も拭かずに浴衣をきて部屋へ逃げ込んだ。

部屋に戻り彼女に先ほどまでの事を話すと、彼女は
「ここお化け屋敷みたいだもんねー」と俺を落ち着かせるために
笑いながら「疲れよ、疲れ。暖かい物でも買って来るね」と言って部屋を出た。
俺は怖いのと、彼女にそんな醜態を見られて恥ずかしいのとで複雑な気分で待っていた。

60 本当にあった怖い名無し sage 2008/01/08(火) 03:46:51 ID:BwpMeeNd0
しばらくして彼女がココアを持ってきてくれたのでそれを飲み
押入れの上段から布団を取り出し
敷いて早めに寝ることに。(布団も自分で用意する旅館でした。)
二人とも疲れていたため直ぐに眠りについた。
が、
夜中にいきなり横の部屋から叫び声が聞こえて目を覚ました。

彼女と二人で顔を見合わせて何があったのか耳を澄ましていると
横の部屋の客が廊下にパタパタと逃げている音が聞こえる。
女性客2人らしく二人でワーワー言いながら廊下で騒いでる。
夜中に何を考えてるんだ、というのと睡眠を邪魔されたのとで
文句を言おうと怒り気味で廊下へ出た。

俺が廊下に出た事に驚いたようで、女性客は大泣きしながら
「キャーーーー」と叫びだす。その声に、彼女も何事かと廊下へ出てきた。
彼女達は泣きながらガクガク震えており、一人に至っては発狂状態になっている。
さすがに、怒る事はせずに「どうしたんですか?」と聞くも震えるのみ。
自分達の部屋へ呼ぶも拒否して首を振る。

Page: 1 2 3 4 5 6

bronco

Recent Posts

迷い

霊とかとは全然関係ない話なんだ…

4年 ago

血雪

全国的にずいぶん雪がふったね。…

4年 ago

母親の影

私が小6の時の夏休み、薄暗い明…

4年 ago

閉じ込められる

彼はエレベーターの管理、修理を…

4年 ago

彼女からの電話

もう4年くらい経つのかな・・・…

4年 ago

テープレコーダー

ある男が一人で登山に出かけたま…

4年 ago