この怖い話は約 3 分で読めます。

421 キューブ5 ◆tzrYLqZaL. 2011/03/31(木) 14:11:43.21 ID:O4+CWZlyO
私達は神社に足を踏み入れ神主さんと対面しました。
神主さんにパズルがはいった巾着袋を見せると、ぎょっとした顔をして凍り付いていました。
私達のこれまでの経緯を話し、後は神主さんに聞いた話
まず巾着袋に入っていたのはパズルや玩具の類いではなく以前あった土着の宗教の儀式用品であること
大昔はこの辺りでは独自な宗教を信じていて、国の権力下に入ったときに
多くの人々が徐々に仏教に改心したり、土着のしきたりや風習などを廃したが一部の人は頑なに土着の宗教を信奉した。

時がたち回りの人は気味悪がり、弾圧しようとしたが家畜処理やゴミなどの汚れ仕事を容認することによりその存在を許した。
そして川の向こうに彼らを住まわせた。
そしていつの間にか厳しい差別が彼らに対して出来てしまった。それは時代ごとに増していったという。
そして彼らの地区では現世の差別からくる貧しさ、苦しさからあの世にある楽園に目を向けた。
自分達は選ばれた選民であり楽園に行けるが、ほかのものは苦界にいくという思想は以前からあったがだんだん強くなっていった。
そしてその産物がこのパズル状のもので最終的には立方体にやはりなるそうでハコと呼ばれていた。
かいつまんで言うとこのハコは楽園に行くための切符みたいなものだそうだ。
常日頃、楽園を夢見て、身の毛もよだつ儀式をして(死体を食べたり、生皮をはいだり) 魂を高めながら少しずつパーツを組んでハコを構築していく。

そして死の間際、ハコを完成し安心して死んでいく。そしてハコをバラして同じことを繰り返していく・・・
私とAは放心状態でした。このハコには、人間の痛み苦しみ悲しみ怒りが凝結して凝り固まっている、まさに負の根源。だから災いが起きたのだと神主はいいました。
何代も前の神主からほかのハコを回収してきてすべて回収し終えたと思っていたらしいです。
私達はハコを神主に渡し、お祓いを受けました。後日Bもお祓いを受けました。
最後にハコは何の素材でできているか神主に聞いたところ、それは聞かない方がいいと口を濁しました。

数年後、Bは精神を病んでしまい精神病院へ。Cは植物人間になっていたらしくそのまま。
Aは奇病で右目の視力を失い、左目の失明に恐れている日々 なのだそうです。
長文失礼しました。

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