この怖い話は約 3 分で読めます。

33 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/08/19 23:09
しかし、そんな手の込んだいたずらをするだろうか
何度聞き返しても留守電の声は中年以上の男性の声でした
結局、この電話の謎は解明できませんでした
電話を掛け直そうにも電話番号は一部しか聞き取れませんでしたし、電話帳で東大の
様々な学部の電話番号と照合して
似た番号を探そうとしましたが、番号の内4つの数字しか分からないのではそれも無
駄でした
また先方からも二度と電話が掛かってくることもありませんでした
電話があってから一週間程は、友人(あの三人以外の)に当たるなどして、真相を確
かめようとしましたが分からず、
しだいにその熱も冷め、日々の忙しさの中でその電話のことは忘れていきました
それからさらに二年後、再び私は角田の森の一件を思い出す事になりました

34 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/08/19 23:09
浪人時代に予備校の夏期講習で偶然Tにあったのです
Tと会うのは中一の夏以来でした
一緒に昼飯を食い、昔話に花が咲きました
そして、ふと思い出したあの不可解な電話の事をTに聞いたのです
一瞬Tの顔が曇り、「おまえんとこにもあったのか」と呟きました
Tの所にその電話があったのは一年前の夏、つまりTが高三の時の夏で、同じ様に留
守電に録音されていたとの事でした
東京大学の教授とは言っていなかったそうですが、角田の森という単語ははっきりと
聞き取れたそうです
やはりその電話も声が聞き取りづらく、電話番号も分からず、再び電話が掛かってく
る事も無かったとの事でした
その時はあまり深くその話題には触れず、変な事もあるもんだなぁといった感じで話
は終わりました

35 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/08/19 23:10
私の話に合わせて嘘をついたのかなとも思いましたが、電話が聞き取りづらかったと
いった細かい事はTに伝えていなかったので
おそらく彼の家にも似たような電話があったのは事実でしょう
二週間ほどの夏期講習の間、毎日Tと会い最後に「大学入ったらまた遊ぼう」と私達
は別れました
私は無事大学に受かり、忙しい毎日を送っていました
そして私が大学3年の夏、Hが死んだのです

36 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/08/19 23:11
自殺でした
当時Hは下北沢の近くで一人暮らしをしていたのですが、そのそばのマンションから
飛び降りたそうです
深夜8階の手摺を乗り越えて飛び降りたそうで、翌日の朝、給水タンクの脇に横た
わっているのを管理人に発見されました
私とTは連絡を取り、二人で通夜に出席しました
その席でHと仲の良かった中学時代の同級生から色々な話を聞きました
Hが覚醒剤に溺れていた事、最近は全然顔を見せなかった事、そして遺書の内容も
遺書には「もう耐えられない。死んで楽になります。ごめんなさい」とだけ記されて
いたそうです
焼香を済ませ酒を飲んでいると、Hの友人が私とTの所に来て、こう聞きました
「あの~、ニシナって人知らないかなぁ。あいつの知り合いだと思うんだけど」
その友人がHの両親に聞いた所によれば、Hの部屋の机の上に大学ノートが開きっ放
しになっており、
そのノートには「ニシナ」という字が何ページにもわたってびっしりと書き込まれた
いたそうです
机の上のもの以外にも同じ様に「ニシナ」と書き込まれたノートが数十冊見つかった

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bronco

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