この怖い話は約 3 分で読めます。

俺から話題を振ってもノーリアクション。なんか悲しくなった。

562 本当にあった怖い名無し 2012/09/23(日) 02:21:18.57 ID:ZIpLKT/f0
実習もあと二日と迫ったある夜のこと。

俺は、その日の実習を終え、その日お世話になった医師や主任にお礼を言い正面玄関から出た。

気づけば、関係者以外立ち入り禁止の入り口に立っていた。どうかしていたんだと思う。

この4日間、口を利いてくれなかったA美のことが気がかりで仕方なかった。

俺は、そーっと入り口のドアノブを回し、そそくさと非常階段を使いながらA美のいる6階まで上っていった。

A美のいる部屋をノックし、返事を聞いたところで入っていった。

A美はベットの高さを変えて本を読んでいた。

563 本当にあった怖い名無し 2012/09/23(日) 02:22:23.52 ID:ZIpLKT/f0
たちまち不機嫌な顔つきをするが、行きたい場所のことを聞くとすぐに明るい顔つきになった。

場所は案内するから、車椅子を押すように頼まれ、病室を出た。

時刻は20時過ぎぐらいで、1Fに外来の方がちょっぴりいる程度で6階にはナースステーションの明かりが付いているだけで人影はなく廊下の電気は薄暗く非常口の位置を示す緑色の明かりが妙に目立った。

エレベーターで4階を指示され、上ってきたエレベーターに乗ろうとするが、そこには主任の看護師さんも乗っていて詰んだ、と思ったが看護師さんは俺を見て
「ん?忘れ物?気を付けて帰りなさいよ」

とだけ、言い降りていった。

まるで目の前のA美をスルーするかのように。

564 本当にあった怖い名無し 2012/09/23(日) 02:23:54.58 ID:ZIpLKT/f0
俺は内心怖かったんだ。これからどこに行くのか。

A美の指示に従い、廊下を歩いていくと目の前に渡り廊下の姿が見えてきた。

こんな渡り廊下知らない・・・

俺は実習でこの病院に何か月もいたし、病棟の位置はすべて把握しているつもりだった。

だが、この渡り廊下の存在は知らなかった。

565 本当にあった怖い名無し 2012/09/23(日) 02:25:12.43 ID:ZIpLKT/f0
じゃあ、この廊下の先にあるものはいったい・・・

「旧病棟だよ」

A美はニコニコしながら言った。

もちろん、医科大の学生として旧病棟の存在は知っていた。

でもつい最近取り壊しが行われたっていうのが俺が知っている情報だが、A美の言うとおり現に今、目の前にあるのが旧病棟の入り口である。

てか、関係者でもなんでもないA美がなぜ旧病棟の存在を知っているのか不思議だった。

A美に言われるがままに入り口まで来たが、中を見渡す限り真っ暗。

いや、ホントに闇なんだ。

566 本当にあった怖い名無し 2012/09/23(日) 02:26:24.05 ID:ZIpLKT/f0
なんで、旧病棟なのか尋ねると
「だってここって出るんでしょう?ワクワクするじゃん!」

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