この怖い話は約 3 分で読めます。

33 本当にあった怖い名無し 2010/08/11(水) 07:40:39 ID:6fsAVy8z0

「じゃあ車でちょっと待っててよ。俺達がちょっと見てきて大丈夫っぽかったら皆で行けばいい。俺達が確認してくるよ。」

「んー。わかったー。」恐る恐る車へ戻る女の子達と階段で見守る僕と綿野さん。

車に乗ったのを確認し階段をまた上る。

「しかし女はバカだよなー。」綿野さんが言う。

「まぁー女の子はあのぐらい怖がりが可愛いじゃないですか」

「ん?なに言ってんの?」
「え?怖がりの話でしょ?」

「全然違う。安易だって話だ。」
「え?」
「お前本気でわからないの?バカだねー。
俺がさっき言ったじゃん?大丈夫ぽかったら皆で行けばいい。って」
「はい。」

「もし大丈夫っぽくなかったらどーすんのかね?俺らの身に何かあってもあっこで待つのかね?」
「女は安直すぎる。希望してる一つのパターンを置くとそれに安心をのせるでしょ?そんでありもしない確信。ダハハ。マジでバカ。アハハハハハ。」

なるほど!っと素直に関心した。しかし安全な国’日本’で生まれた僕たちにそこまで考えろと言う方がバカげているとも思った。反面、’ブラジル’の貧困層で育った綿野さんは考えなきゃ生きていけなかったのかなーとも感じた。
しかし僕もありもしない確信を1つしてしまった。
今日は必ずなにか起きる。何故だかあの時は本当にわかった。

34 本当にあった怖い名無し 2010/08/11(水) 07:44:05 ID:6fsAVy8z0

大きな碑の前に着いた。沢山のの名前が刻まれている。

「うぉーすげーなぁ。」「やっぱ墓はすげーなぁー」

何がそんなに嬉しいのかウキウキしている。10分ぐらい綿野さんはワーワー騒いでいた。

注意しようとして、

「あんまり騒がな「「しっ!」

僕の注意は綿野さんの真剣な声とギラギラして瞳孔の開いた瞳に遮られた。

これだ。この目がだめだ。僕は綿野さんのこの目を見るとだめだ。

蛇に睨まれた蛙の様に萎んでしまう。

反面、綿野さんはニヤニヤしている。大きな目をギョロギョロさせニヤニヤしている。

「きたきたーハハハ。」

この人は本気で病気だ。

何がそんなに嬉しいのだろう?何がそんなに可笑しいのだろう?

階段を上る足音がそんなに嬉しいのだろうか?
多くの足音が階段を上る音がそんなに可笑しいだろうか?

35 本当にあった怖い名無し 2010/08/11(水) 07:46:35 ID:6fsAVy8z0

心臓が痛い。
ャバイヤバイャバイヤバイャバイャバイ。

本当に怖い。恐い恐い怖い

綿野さんはウキウキしている。
「やばいですよ。」僕が固唾を詰まらせつつ発する。

足音が近付く。 ダンダンダンダン!
「綿野さんやばいです。」 ダンダンダンダン!

「本当にャバイですよ。」 ダンダンダンダン!

もーすぐ近くに聞こえる。
ャバイ!
ャバイ!
ャバイ!
ャバイ!

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