Categories: 洒落怖

無人の寺

この怖い話は約 3 分で読めます。

ここ再起の出来事。
そこまでおぞましい話でもない。
期待している人には先に言っておくよ。

俺の人間的能力
・浪費癖(orz
・簡易対人外物レーダー装備(良性・悪性の判別は不能。何かがいる方向にのみ鳥肌が立つ)
・足が悪い。
・口が悪い。
・頭脳は子供、体は大人。
という残念な人間である。

先月から奥州三十三観音巡礼をやっている。
欧州三十三観音巡礼とは四国のお遍路のようなものの奥州バージョン。
ちなみに、俺は最上三十三観音は制覇ずみ。

最上三十三観音も順番無視で回っていて、
山形県河北町のとある寺に夜到着し、
写真を撮ったら、公共の電波に乗せられないような写真が取れてしまった。
それからは寺巡りの時に日没後はやらないと決めている。

巡礼といっても、水曜どうでしょうのように、寺の前に行って、写真撮って、
ちょこっとお参りしてお終いレベル。何か強い願いがあるわけではないが、
ツーリングの一テーマとしてはついでに温泉行ったり、
うまいもの食ったりと楽しませてもらってる。

611 :600番の続き@\(^o^)/:2014/08/07(木) 11:57:53.13 ID:lfhVWCTd0.net
さて、俺は原付でこの巡礼を行っているんだが、住んでいる地域の関係上、
1、福島方面
2、宮城県南部
3、宮城県大崎地域・栗原地域・岩手県南部
4、宮城県気仙沼・石巻・松島地域
(5、岩手県北部青森県境付近→未完)
と地域を分けてやらせてもらっている。
いかんせん原付では岩手北部まで9時間はかかるだろう。来週までは無理だな。

612 :600番の続き@\(^o^)/:2014/08/07(木) 11:59:00.74 ID:lfhVWCTd0.net
で、今回投稿させてもらうのは、
3番地域にある某寺での出来事。
震災の復興作業が進んでいるが、津波で流された家の跡地には、
まだまだ花がたむけられている。
リョウメンスクナという話がある地域にも
近い場所なのではないだろうか。

三陸海岸のリアス式のクネクネウネウネの道路に辟易しながら、
薄暮の空を眺めつつ、とある寺に到着。そこは無人寺である。
たまに縁日では使われるらしいが、草が生い茂り、
お地蔵さまには古いお供え物の腐乱物に蝿や蛆がたかっている。
それぐらい、手が行きとどいていない寺だった。

いよいよ本堂に近づいたとき、にわかに鳥肌が立つ。両腕。真正面か真後ろに「何か」がいるらしい。
しかし、寺である以上、何もいないわけはないし、
寺の由来(奥州三十三霊場は坂上田村麻呂=蝦夷討伐の過程で立てた寺が多いらしい)
としても、多かれ少なかれ、何かはあると思って、特段気にしなかった。

613 :600番の続き@\(^o^)/:2014/08/07(木) 12:00:52.06 ID:lfhVWCTd0.net
×=立てた
○=建てた

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