洒落怖
賽銭泥棒

この怖い話は約 3 分で読めます。

もう時効だと思うんで書く。
十年以上前の3月、俺は高校を卒業したばかりだった。
取ったばかりの免許に浮かれて、兄貴の車であちこちを走り回っていた。

ある時、俺は2人の後輩を連れて深夜にドライブしていた。
グンマーに住んでたから峠道には事欠かない。
長野との境を走る峠を、当時はまっていた頭文字Dの真似をして攻めていた。

県境をまたいで長野に入ってしばらく行くと、道端に地蔵がたくさん並んでいた。
真っ暗な中に立ち並ぶ地蔵の群れは不気味な眺めだったけど、目につくものがあった。
脇道に見える鳥居と賽銭箱。
お供え物のまんじゅうや花があったから賽銭も入ってるんじゃないか?
そんなことを話しながら俺たちは路肩に車をとめた。

3人で連れ立って車を降りた。賽銭箱には錠前がかかっていたけど
賽銭箱自体は古びていたから壊せそうだった。
近くに落ちていた石を何度か叩きつけると賽銭箱は壊れた。
中身は全部かき集めると5000円近くになったと思う。
俺たちは上機嫌でその場を去った。
バカだったから、バチが当たるとかそういうことは考えもしなかった。

69 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/19(火) 14:10:13.32 ID:UJNum0ep0.net
日が昇ってきたからドライブは終わりにして、金を3等分して持ち帰った。
一人頭1500円くらいか。確か、タバコを買って帰った。
兄貴が仕事に出るまでに車を返さないといけないから、
ガレージにとめて、俺は自分の部屋に直行してすぐ寝た。

目が覚めたのは昼頃だったと思う。
下の階からドンドンって物音がして起きた。
大の大人が地団駄を踏んでいるような音がずっと鳴ってた。
ドンドン!ドンッ!ドンドンドン!って感じで。

親も兄貴も仕事に行ってるはずの時間だった。
ペットの猫が暴れてんのかと思って見に行ったけど、呼んでも出てこない。
音をたどっても場所がわからなかった。ドンッ!ドンドン!って
鳴ってはいるんだけど、俺と一定の距離を開けて移動してる感じがした。
玄関の方で鳴ったと思って玄関に行ったら、今度は風呂の方から鳴る。
風呂の方を見に行ったら、今度は台所の方で鳴る。そんな感じ。

怖くなって家を出ようと思ったら電話が鳴った。
マジでビックリしたけどナンバーディスプレイには兄貴の会社の名前が出てた。
電話取ったら兄貴が「てめぇふざけんなよ!」っていきなり怒鳴ってきた。

「お前アレどこから盗んできたんだよ!気持ちわりぃな!ふざけんな!」
「は?何が」
「何がじゃねーよ!てめぇ俺の車でどこ行ったんだよ!?」
「いやだから何がだよ?」
「車に地蔵乗せたのてめーだろ!」

この怖い話にコメントする

賽銭泥棒
ここ1週間でよく見られています
ここ1か月ででよく見られています
サイト内でよく見られています