Categories: 洒落怖

最古の記憶

この怖い話は約 2 分で読めます。

私の最古の記憶の話。
私の最古の記憶は2歳頃。三つ年下(私は早生まれ)の弟がベビーベットで寝てて、
2歳の終わりごろまで住んでたアパートにいたから多分そんくらい。
記憶の中での私は生まれたばかりの弟に対して嫉妬していて、所謂赤ちゃん返り状態だった。
その日も昼の日差しが差し込む中ですやすやとベビーベットで寝る弟にちょっかいを
出そうとして、ベビーベットによじ登っていた。両親がその場にいたかどうかは覚えていない。
とにかく私はベビーベットの上に弟と並んで寝ようとしていて、弟はそれに対してぐずっていた。
これだけならなんてことないんだが、その記憶の中に妙なものがあるのに最近気がついた。
弟の隣にさらに誰かいた。
弟よりもちょっとだけ小さくて、真っ黒だった。動いてはいなかったと思う。ぬいぐるみか何かかと思ったけど
なんだか違うような気がした。明らかに人の形だったし。(親に聞いてもその時期に家に人型のぬいぐるみはなかった)
たったこれだけだけど、あの明るいほのぼのとした日差しの中、ミルクとベビーベットの木の匂いがする中で
あの真っ黒な人型があるというのは異様だったと思った話。

bronco

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bronco
Tags: 匂い

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