Categories: 洒落怖

崖下の生存者

この怖い話は約 3 分で読めます。

これは俺が職場でパワハラにあいその職場を辞めて何もかもがどうでもよくなって自転車とわずかな
荷物と金を持って旅に出た時の話俺は主に山道沿いを走るコースを通って旅をしていた
例え宿などの泊まる施設がなくても、ときどき無人の小さい神社?とかや少し洞窟になってる祠などもあり
雨の日はそこで休めるし人も来ないし気を使わずに野宿も出来るので何かと都合が良かったのだ
その日は雨が結構降っていた時間は夜になって数時間は経過していた頃だと思う
当時俺はもうすでに携帯も解約して時計は唯一持っていていたiPodがかわりを務めていたが
もちろん電池がそう持ってるわけもなく既に黒いただのパネルと化していたので正確な
時間は今はもうわからない。

その日なかなか神社や祠などに恵まれなかった俺は暗くなっても山道を自転車を
押して歩いていた 前に目をやるとガードレールが壊れてるカーブがあった
そのちょうどガードレールのすぐ横まで歩いてきた時である「キャアアア」という
断末魔のような悲鳴が聞こえてきた
おれはそのガードレールも気になり慌ててガードレールのない場所から崖下を見た
下にはなにかミニバスのような物が転落しているのが見えたその周りに数人の人影や地面に倒れているであろう
人影とそれを介護?しているであろう人影なども見えた制服から彼らが服装的に学生であることもわかった 
”転落事故か”とすぐさま悟った俺は声をかけた「大丈夫か!」
聞こえてないのか誰も反応したような素振りは見せなかった

267 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/01/02(金) 05:36:27.47 ID:DC4K31eb0.net
自分の事より彼らの無事が気になったおれはその後も何回も叫んでみたが
やはり雨?の影響もあり下に声に届いてるような感じはなかった。

俺はとりあえず倒れてる人影なども居ることから彼らの数人は怪我をしていると思ったのと
同時に自分という存在が彼ら見つけたということで救助が来るという安心感を彼らに持って欲しかったので
自分のかばんには水とある程度の食料(お菓子)とバンドエイドやメンソレータムとシップなども入っていたから
それを落とすことにした。カバンに一応メモの紙で「ご自由に使ってください」というメモを入れ目立つオレンジ色
のカバンだったので彼らもすぐに気付くだろうと衣服とかも入っていたがお構いなくそれを崖下に落とした
そのカバンが崖下に落ちていきカバンの姿が崖上から見えなくなるのはホントに一瞬だった。

その時点で俺は少し違和感を感じたのだが、それより早く自分という存在を彼に発見してほしい安心してほしいという
思いが強くすぐに考えることはしなかったドサッという音が軽く響き何人かがカバンに気付いたのが動きでわかった。
数人がカバンが落ちているであろう場所に近寄っていったのもわかったが
その時ふと俺ははっきりと”違和感の存在”に気付いてしまった寺生まれの感というのだろうか・・?

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