Categories: 洒落怖

砂っぽい

この怖い話は約 2 分で読めます。

ある家族が建て売りの家を買い求めた
長女のY子さんは最初から
何だかそこは妙に砂っぽい家だと思ったそうだ・・・
特に二階にある彼女の部屋の畳の上には
いつの間にかうっすらと砂が積もっていることがある
外から風で舞い込んで来たのかと思い
窓をいつもきちんと閉めても
外出から帰るとやはり砂がうっすらと積もっている
部屋のタンスを動かそうとしたところ
裏からどっさりと砂が溢れんばかりに出て来て
部屋に砂の小山を作った事もあったと言う

一度こんな事があったらしい

お母さんが風呂に入った後
今度はY子さんが入ろうと湯船に足を浸けた途端・・・
ジャリっと砂を踏む感触がする
見ると湯船の底に砂がたまっていたのだ
「お母さん・・・どうしてお風呂に砂がたまってるの?」
っと言うと・・・
母親は不思議そうな顔をして風呂を覗き込み砂を見て驚いている
「わたしが入った時、砂なんてなかったよ」
砂はその家の中でもなぜか彼女に関係した場所、時に出るようである

今も毎日掃除しても、やはり彼女の部屋には砂が積もるのだそうだ・・・・

bronco

Share
Published by
bronco
Tags:

Recent Posts

ブライダルフェア

いや、たいして怖くないんだけど…

4年 ago

教祖の妻の肖像画

親が昔、へんな宗教にはまってた…

4年 ago

The Body

10年くらい前の話だけど・・・…

4年 ago

謎の曲

出所が分からない所からの楽曲ダ…

4年 ago

エレベーターで見たもの

じゃあ俺が生涯で一番ビビった話…

4年 ago

強烈な遺体

久しぶりに民話でなく現代の話を…

4年 ago