この怖い話は約 3 分で読めます。

中学3年生の時の話です。

私の実家は東京近郊にあるかなり小さな町でした。

都市開発で住宅が増えても、未だ田んぼの方が多い様な地域で田んぼの真ん中にある農道と住宅街と田んぼの間にある大きな道の2つが基本的な通学路でした。

農道の方が近道なので普段は農道を通っていたのですが、ある日、住宅街側に住む友人に誘われて、住宅街側の大きな道を通って帰ったのです。

普段は余り通らない道なので、最初はいつもとは違う風景にわくわくしていました。

ですが、徐々に増える明かりの灯っていない空き家の数々(当時うちの町は人が来てから家を

建てるのではなく、最初に家ばかりを沢山建てて、ある程度家が増えてから人を呼び込むという方法で住宅街を増やしていました)に私は少しずつ口数が減っていきました。

部活も終わった時間ですので、夜7時位だったでしょうか。

がらんとして空き家ばかり並んだ道は、当然ですが一切の生活感や温もりが感じられず冷たげで不気味に感じたのを覚えています。

そんな住宅街の真ん中に、不自然な空き地がありました。

周りは住宅が建っているのに、そこだけはぽつんと空き地なのです。

かなり前から空き地だったらしく、雑草も当時の私の膝下位まで生い茂っていました。

(なんで、ここだけ家がないの?)

当時の私は、そう疑問に思ったのを覚えています。

他に住宅を建てるのに向かない土地は幾らでもあるし、見た感じはそんなに住宅を建てるのに向かない土地に見えなかったからです。
66:夕紅@\(^o^)/:2015/03/07(土) 13:19:01.62 ID:lDkDEecP0.net[2/4]
ただ、本能というのでしょうか。その土地を見た瞬間、何か激しい違和感の様なものに襲われたのは覚えています。

周りと、何かが違う・・・・・。そんな得たいの知れない感覚でした。

私が、思わず空き地の前で足を止めていると、隣の友人が

「私、よくココで遊ぶんだよ?」

そう言って、空き地の中へ入っていったのです。

「ちょっと!何やってるの!」
驚いて、私は追いかけようとしましたが、足が前に出ませんでした。

足、というか、本能がそこに入るのを拒否しているのです。ですが、そうしている間にも友人はどんどん空き地の奥へと入っていきます。

そして、空き地の真ん中へ着くと、狂った様に甲高い声で笑い出し、バレリーナの様に独りで踊り始めたのです。

(やばい!)
早く友人をここから出さなくては!

そう思った私は空き地の中に飛び込んでいきました。そして、真ん中に辿りついた時、私は外側では感じなかった違和感を感じました。

(誰かが見てる・・・・・!)
そう。私達以外いない筈のこの空き地で、視線を感じたのです。

しかも、独りではなく沢山の。冷や汗が背中を流れ落ちるのを感じました。

そして、未だ高笑いをしている友人を半ば引きずる様に外へ出ようとした瞬間、足元から、薄く紫がかった白い湯気の様なものが上がり始めたのです。

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bronco

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  • おまわりさんには、~厳重注意を受けてしまいましたが
    友人はというと、おまわりさんに声をかけられた瞬間~昏倒してしまいました。

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bronco

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