Categories: 洒落怖

この怖い話は約 2 分で読めます。

あまり怖くないかも知れないけど。
もうずいぶん前の話。
友達とその彼女と一緒に飲みに行こうという話になった。
友達の彼女は仕事が終わって、電車乗ってオレ達のいる地元の駅に向かっているとのこと。
先に店に入っておこうかと思ったけど、電車の到着まで15分程度だったので駅前で彼女の到着を待つことにした。
友達は電車の時刻表を見るために改札の方へ向かった。
オレは踏切の横にある柵に腰かけてタバコを吸っていた。
場所は大阪にある某私鉄沿線。
大阪といっても郊外の田舎なので、とてもショボい駅だ。
ショボい駅なので夜になると人通りも非常に少ない。
その日は夜も快晴で月がとても明るく、風もまったく無い日だった。
無風なので、当然タバコの煙は棒のように真っ直ぐ上へと伸びていく。
オレは柵に腰かけながら、タバコの先から出る煙をボケっと眺めていた。
239:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/03/25(水) 17:24:25.46 ID:7P4y7IKT0.net[2/2]
すると突然、真っ直ぐに伸びていた煙がくの字にフッと曲がった。

「ん?」

違和感を感じて何気なく自分が座っている左側を見た。
自分の腰あたりからにゅ~っと手が出てきた。
突然伸びてきたその腕は、焼けただれたような?黒くケロイドっぽい感じ。
月明かりの照らされて血管が浮き出ててすごくリアル。
その黒い腕はオレの腰を巻き付けるような感じで左側から右側へ…

「うおーっ!」

オレはその腕を避けるように右側へ飛んだ。
振り返ると腕は消えていた。
そして友達に、

「今の見たー?なんか手出てきたー!こわー!」

友達は幽霊とか信じないタイプなので、オレのことを冷やかに見ながら…

「ふーん、オレそういうの信じられへんねん」

と信用してもらえなかった。
でも実話です。

bronco

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bronco

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