Categories: 洒落怖

河原でBBQ

この怖い話は約 3 分で読めます。

夏なので俺の心霊体験談を話そうと思う。
心霊写真が撮れただけの話&駄文だが聞いてくれたらうれしい。

高校2年の夏休みに俺は友人数人とBBQをすることにした。
メンバーは俺を含め男3人女2人の計5人。
昼に肉や魚、それに少々の酒を買い、夜になるまで友人宅でゲームをしたりして遊んでいた。
車も金も無かったので市内の河原ですることになり、6時に家を出て肉を焼き出したのは7時頃。
8時にもなると食材も尽きはじめ、何もすることがなくなった俺らは花火をすることにした。
その場に花火はなかったので、俺とB男が買いに行くことになったんだが、なにせ田舎のもんだからどの店も閉まっててなかなか花火を買えない。
B男の家に行けば去年の残りがあるかもしれないということになり、B男の家まで行き、そこから30分ほどかけて河原へ戻った。

待ちくたびれた3人に「はやくやろう」とせかされ、はじめようかと思ったんだが、うっかりライターを忘れたことに気づき、買いに行くのも面倒なので河原に落ちていないか全員で探すことにした。
30分ぐらい探していたら、運良くA子が見つけたらしく、最初の花火に火を付けた頃には10時を過ぎていた。
B男が花火を口や耳の穴に挿したりと、アホなことをして楽しんでいたんだが、いつもはお喋りのA子がさっきから考え込んだような顔をしている。
不思議に思った俺は「どうかした?体調でも悪い?」と聞いてみた。A子は「ちょっと飲み過ぎちゃったみたい」と返答をしてきたんだが、人一倍酒に強いA子が缶ビール1本で酔うことはないし、それに一番気になったのは明らかに何かを隠すような表情をしていたこと。
場の雰囲気を壊すのは嫌なのでその場は「そう?あまり無理するなよ」と流した。
573 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/07/24(金) 22:23:40.21 ID:rKaswver0.net[2/4]
花火も半分を切ったあたりで、思い出に写真でも撮ろうということになった。
1人ずつ順番に自分のカメラで撮ることにし、花火片手に写真を撮った。
俺の番が周ってきたので、自分の携帯のカメラアプリを起動させ、シャッターを焚いて写真を2枚撮った。
初めに心霊写真と書いたので分かると思うが、俺は人生初の心霊写真を撮ることになってしまった。
どんなものかというと、(B男)(C男)(A子)(B子)の順で並んでいたんだが、そのB子の顔に白い手が顔を覆うように写ってた。
それを見たB子は大泣き。俺も心霊写真はただの加工だと思っていたのでまさか撮れることになるとは思わず何をしていいのか分からずにいた。
とりあえずその場はお開きにして、帰ることになったんだがB子が1人で寝るのは嫌だと言うので俺の家に泊まることにした。
俺の家に帰ってもB子は泣き止まないし、B男は酔っていたのでB子に「呪われてんじゃねーの!」とか言って更に泣かせるし、C男と言えばそんな状況なのに飲み過ぎたとかで吐いてるしでまともなのはA子だけだった。
実を言うと、俺はそれまで幽霊の存在を信じていたわけではなく、写真を撮った時に花火を持っていたのでその煙が手に見えたんだろうと思っていた。

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