洒落怖
平家ゆかりの洞窟

この怖い話は約 3 分で読めます。

これは、山陽の某洞窟で体験した話です。長いですがお許しください。

いわゆる、秋のオートキャンプだった。
大学の寮内バカメンバーだった広島のヤツらと3人で、
山陽にあるオートキャンプ場で、久しぶりに集まって一杯やろうか!という話になった。
テントやらコンロやらをワゴンに詰め込んで、車内で昔話で盛り上がってるうちに、
山奥のすばらしいキャンプ場に着いた。

テントを張って、晩飯の仕込みをし、その間にも昔話で盛り上がってた。
そうこうしているうち準備も終わり、まだ時間があるんで、
ちょっと周辺を観光しようか、という話になった。
ドライバーのヤツは、寝とくわと言ったので、二人で散策することにした。

キャンプ場からものの5分のところに、大きな洞窟が口をあけていた。
古びた看板を読むと、こんなことが書かれていた。
「ここは、源平合戦のおりに、平家一門が隠れ住んでいたという伝説がある洞窟です」と。
そして看板のそばには、ちいさなほこらがまつってあった。

へぇ~、こんな薄気味わるいとこに、よう隠れとったなぁ。
そうじゃの~。なんて会話してて、ふとそいつに話したくなった。
「オレのご先祖に、平家の落人がいるらしいで」
そいつは、ふ~ん、と流した。本当のことなのになぁ。

61 本当にあった怖い名無し sage 2012/07/25(水) 22:23:24.29 ID:zjpVYgud0
そのときだ。オレの頭の中に言葉がささやくようにひらめき、
つい口をついて出てしまった。
「・・・おごれる平家は、久からずや。おごれる源氏もまた、久からずや。
・・・・世は、なべて諸行無常なり・・・・」
低い声だった。自分でもびっくりするぐらい。
でも、ヤツは聞いてなかったかのようだった。

じゃ、洞窟の奥に入る前に写真を撮るか、と、
ほこらと看板の前に立ち、入れ替わるようにして2枚撮った。
写真を撮りながら奥に進むと、いっそう不気味さは増した。
洞内のランプが途切れたその先は、飲み込まれそうな暗黒だった。
さすがに、これは進めないと、オレ達は引き返し、テントに戻った。

62 本当にあった怖い名無し sage 2012/07/25(水) 22:24:13.54 ID:zjpVYgud0
楽しい宴だった。ただ、ものすごい冷たい風に、みんな毛布にくるまってたが・・・。
そうこうしているうちに、眠くなり、テントに潜り込んで爆睡してしまった。
そして翌朝、気持ちのいい朝だった。
みな早く起きたので、きのう残っていたヤツに、洞窟に行こうと誘ったのだが、
めんどくさいとぬかしたので、また昨日のヤツと行ってみた。
2度目なので、今度は怖くはなかった。

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