洒落怖
自首した理由

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695 叔父の話 2005/07/16(土) 18:58:03 ID:0jHumlCq0
それでは投下させてもらいます。

俺の親戚に元刑務官って人がいる。
その人が言うには、刑務官の仕事って受刑者を監視する事じゃなくて、受刑者に人の温かみを教えるのが本当の仕事らしい。

そんな叔父は時間があれば、受刑者の話を聞いていた。
話す内容のほとんどは、受刑者の犯した罪についてがダントツで自首した受刑者なんかは、どうして自首するに至ったかを話すらしい。

その中でここの板に合う話があったので、投下します。

その受刑者をAとして話を進めます。

Aは元々は普通のサラリーマン。その彼が刑務所にいる理由は殺人。
殺害されたのはこの人の奥さんで、殺害後、遺体の処理に困ったAは自宅の冷蔵庫にバラバラにした奥さんを保存していた。

会社から帰ってくると、冷蔵庫から身体を一部をだし、肉は細かく切り
骨はミキサーで粉々にして、部屋のトイレから流していった。
(続く)

696 叔父の話 2005/07/16(土) 18:59:55 ID:0jHumlCq0
(続き)

そんな日々が何日か続いて、身体のほとんどがトイレから流れていった。
最期に残ったのが頭部で、やはりこれを細かく刻むのに踏ん切りがつかなかったらしい。
頭部だけが冷蔵庫に残された状態が、何日か続いたある日、Aは夢を見た。
その夢の中で、殺した奥さんが部屋のテーブルに俯いて座っている。

かなり深く俯いてるらしく、表情は伺えない。
でも、テーブルに置かれた手がカタカタと左右に震えていた。
次第にその震えかたが素早くなっていき、爪が、そして指がテーブルの周りに飛散しはじめた。みるみる内に肘から先がなくなり、ちぎれた腕からは真っ赤な血が迸り、骨がカタカタのテーブルを叩いていた。

そこで目が覚めたAは全身を汗でべっとりと濡らし、あまりのショックに
身動きが取れなかった。
ようやく落ち着き、リビングへと向かう。すると冷蔵庫が少し開いておりそこから首だけの奥さんが睨みつけていた。

驚いたAは冷蔵庫と閉じ、扉をガムテープで閉じた。

この時にはまだAは自首を考えなかったらしい。

その日、冷蔵庫の中にある頭部の処理に手つかずのAは、仕方が無く新しい冷蔵庫を購入することにした。一人用の小さい冷蔵庫なので、店からの配達は頼まず持ち帰ったので、ガムテープ付きの冷蔵庫の存在が公になることはなかった。
(続く)

697 叔父の話 2005/07/16(土) 19:01:12 ID:0jHumlCq0
(続き)

その日の夢も同じ場所で奥さんが座っていた。
違ったのは昨日の終わった時点から夢が始まっていること。
テーブルについている奥さんの腕からは真っ赤な血が滴っている。
今度は足が床を蹴っていた。その動きが激しくなり、床をける音も

ドン・ドン・ドン・ドン・ドンドンドンドン ドドドドドドドド!!

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