Categories: 洒落怖

追跡者

この怖い話は約 3 分で読めます。

141 本当にあった怖い名無し sage 2008/08/15(金) 14:08:57 ID:xKvOfEjz0

子供の頃、みんなで良く遊ぶ公園が市内にあった。
城跡がベースの公園で、噴水もある結構大き目の公園。
そこでいつも放課後の昼下がりなんかに、かくれんぼや鬼ごっこをして遊んでたんだよ。
中学っていっても遊ぶ内容はまだまだ小学の延長みたいな感じ。

そして、春のある昼下がり、いつものように友達と公園に集まって遊んでた。

「ふ~、あっちー。ちょっと休憩するべ」
「おいすー」
俺「俺ちょっとションベンしてくる」

そういって俺は公園の公衆便所に入った。

俺「ん?なんだこりゃ」

ふと視線を移すと、便所の片隅になにやら小さなバッグらしきものが置いてある。

こんな公園のこんな薄暗い公衆便所にバッグの落し物。
当然、その中身が気になった。
周りはもちろん、便所内にもそのバッグの持ち主らしき人は居ない。

俺は友達を呼びに行くことにした。

142 本当にあった怖い名無し sage 2008/08/15(金) 14:09:46 ID:xKvOfEjz0

俺「おい、便所になんか落ちてるんだけど」
「ん?なになに」

そういってみんなで便所に来た。
バッグを開けると、そこには一人の爺さんが移った証明写真のような物が。

「おい…なんか気持ち悪くね?この持ち主どこ行ったんだ?」
俺「いやー、結構前から落ちてたみたいだよ。俺がしょんべんしてる時も誰も居なかったし、
 それに、お前らも便所に誰も入ってないのは見てるだろう?」
「つーかここ女便所だろw お前なんでここでしてるんだよ」
俺「あっ そうだった」

そういえば俺が入ったのは女便所だった。
ションベンに急いでいたので気づかなかったのだ。
ん?まてよ―――― 女便所にじいさんの写真。

俺「おい、警察だ。警察に届けるべ」
「マジかよw」

何か只ならぬ物を感じた俺たちは、そのまま近くの交番にそのバッグを届ける事にした。
バッグを持って便所から出ようとした時だった。

143 本当にあった怖い名無し sage 2008/08/15(金) 14:12:10 ID:xKvOfEjz0
続き

便所から出ようとした時。

「まで~~~~~~~」

「うわっっなんか来たぞ!」
俺「逃げるぞ!」

便所から出た時、公園の茂み方から変なじじいが物凄い形相で走ってきた。
俺たちは自転車を止めてある場所まで一目散に走った。

「早くしろって」
「やべ、チャリの鍵あかね」
俺「何やってんだw」

ガチャガチャガチャガチャ

友達の一人が、チャリの鍵にてこずっていた。
その間も

「までーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

じいさんが腕を90度に固定してジャングルジムの所まで迫って来ていた。

最早チャリンコを諦めるしかなく、その友達は走り・他はチャリンコという形で俺たちは走り出した。

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