女の子

101 本当にあった怖い名無し sage 2008/08/14(木) 06:40:21 ID:U+CBBnRq0
連レスになるけど
眠れないから高校生の時の事書く

俺の高校は東京の某都立高校
10月の文化祭シーズンで、高校2年の俺は文化祭実行委員だった。
俺は同じ委員の先輩に結構可愛がられてたんだけど、俗に言う見える人だった。
その先輩は子供の頃から霊が普通に見えて、しょっちゅう親に神社へ連れてかれて
お払いを受けてないとまともに生活が送れないような幼少期を過ごしてたらしい。

俺と出会った時は既にに対処方法とかも心得てて、自分で対応してた。
俺は俺で子供の頃かから水木しげるの大ファン、たまに見える、聞こえる位。
先輩がそっちの人だって知った時は嬉しくて色々話を聞いてた。
先輩の話によると、どうやらウチの高校自体がけっこう出る所らしい。
中でも体育館。霊道っていうのかな、霊の通り道に当たるらしく、
通りすがり的なものも居れば、居付いてるのも居るらしい。

文化祭前日の放課後、5人(俺、先輩、A、B、C)で体育館の舞台上の飾りつけや、
緞帳の整理をしていると先輩が俺のトコに来て
「○○くん、小学生の子が居るけど気にしないでね」
って言ってった。
一瞬何のことか分からなかったんだけど、とりあえず
「…はい(?)」って感じで生返事をした。
Cはやる気が無いようで、飾りの入ったダンボールで遊んでた。

102 本当にあった怖い名無し sage 2008/08/14(木) 06:41:22 ID:U+CBBnRq0
それから1時間くらいかな、黙々と、和気藹々の中間くらいの雰囲気で
みんなで準備を進めてて、すっかり夕方が終わろうとしてた。
幕を降ろした状態で舞台下手側で作業をしてた時に、
「なにしてるのかな?」上手側から同級生のAの声がした
声の方を見てみると、下手側の俺と対象の作業をしてたAが、幕の淵から
顔だけ出した女の子に話しかけてた。
一緒に作業してたBもAの所で女の子に話しかけてる。
Cはその横で椅子に座ったまま寝てた。
舞台の横幅自体が結構あるのと、俺の視力自体が結構悪いのもあって、
女の子の髪型とか、表情は殆ど見えなかったんだけど、
話しかけてきてるAとBを見てたと思ったら、急に首をグリっと回して俺を見た
動きの気持ち悪さに俺は一瞬引いた。
物理的に無理な動きをした訳じゃないんだけど
グリっってか、グリンって擬音がちょうど良さそうな動き。
うぇ… って思った瞬間、女の子がにたぁって笑った。
距離は結構ある。俺の目は悪い。でもにたぁっと笑ったのがはっきり分かった。
ものすごい違和感に混乱してたら女の子の口が動いた。
「あそぼ」って
声だけが耳の横で聞こえた。女の子の可愛い声だった。
相変わらずAとBは女の子に話しかけてる。
俺一人が異様に感じてるのか、一人でてんぱって混乱してた。
パン!
いきなり先輩に頬を張られてた。
先輩は俺の両肩を掴んで、眼を正面から見据えて「ダメ」とだけ言った。
俺はいきなり張られてそっちで混乱してたけど、違和感からは開放されてた。
いつもは優しく、口調も穏やかな先輩は女の子の方を向くと、
普段の先輩からは考えられないような厳しい口調で、「去れ!」と言い放った。
俺ぼーぜ、AとBもあぜん。女の子はいつの間にか居なくなってた。

103 本当にあった怖い名無し sage 2008/08/14(木) 06:41:56 ID:U+CBBnRq0
先輩はアイアンクローみたいに俺の顔を掴んで自分に向けさせ
「○○くん、小学生の子が居るけど気にしないでって言ってたでしょ」
と、さっきとは全然違うけど、ちょっと厳しい口調で言われた。
どうやら、AとBが普通に話しかけてた女の子が、先輩の言ってたその
「小学生の子」だったらしい。
あんなにも普通にあっちの世界の人が居た事に俺はびっくりした。
AとBは突然子供を怒鳴りつけた先輩に若干怯えつつ、仕事をサボっていた事を
咎められたと思ったらしく、イソイソと作業に戻ってた。
そこに舞台の下手側からCが帰ってきた。
「Dセン(先生の意)ちょームカつくんだけどー!説教長すぎ!もー夜じゃんさー」

おかしい。
Cはいつから居なかった? 
Cは仕事を全くしないで、遊んで、飽きて、寝てたはずなんだ。
俺、A、B、呆然
「C君、バリバリ仕事しないと明日に間に合わないよ」
「ういーす、遅れてすんませーん」
先輩は何事も無かったように普通にCに指示を出してた。
5人は黙々と作業した。

104 本当にあった怖い名無し sage 2008/08/14(木) 06:43:17 ID:U+CBBnRq0
明日の文化祭は体育館での集会から始まる。
朝の集会用のセッティングとして、2人1組になって
舞台の両サイドにある短いバトン(幅の短い幕を吊るヤツ)の幕を交換してた時。
壁に固定してるワイヤーを解いて1本ずつ舞台上に降ろしてた
壁にカーテンを固定するのに似たフックがあって、それにワイヤーが巻いてある。
バトンは上下2本づつ下手は俺と先輩、上手はAとB、遅れてきたCは中央に吊る
文化祭のパネルの準備をしてた。
バトンはそれなりに重く、ワイヤーを解いた後にゆっくり降ろすのは
力が要るので女の子にはちょっと不向きな作業だ。
分担は、俺がバトンの昇降係り、先輩が幕を付け替える係り。
1本目を降ろして先輩が付け替え作業をしてる時に、
さっきの女の子の事を聞いてみた。
「ここ1年くらいかな、たまに居るんだよね。普段はバトンの上に居てね」
話の途中で天井付近のバトンを見上げると、うっすら女の子が見えた気がした。
「先輩…」(見えた気がした事は言えなかった)
「普段は見てるだけなんだけどね、今日は文化祭控えて気が立ってるのかな?」
「そうなんですか…」
と、2人で上を見上げた時、
視界途中で別のバトンのワイヤーが解けてくのが一瞬見えた
やばぃっ! 思った瞬間には猛烈に上に引き上げられてくワイヤーを掴んでた。
バトンは先輩の頭上50センチくらいで止まった。
先輩はドラマで車に引かれる役みたいに、両手を縮こまらせて固まってた。
俺の手は火傷なんてもんじゃなく、手のひらの皮が一直線にべろんと行ってた。
上を見上げたけど、女の子は見えなかった。

こっちの騒動を見てた3人が走ってきて、大丈夫か?保健室行けってなやり取りがあって
危ないからバトン作業は1本ずつ全員でやってこうって話になった。
俺は保健室に行こうかと思ったけど、1人で校舎を歩くのが怖かったので遠慮した。
そこから作業を終えるまで、女の子は出てこなかったし、CはCのままだった。

これが俺の文化祭前日の洒落にならない、人が死んだかもしれない怖い話。
長文失礼した。

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