Categories: 洒落怖

隙間

この怖い話は約 2 分で読めます。

231 本当にあった怖い名無し sage New! 2008/08/20(水) 01:49:11 ID:Dk1FUodL0
友人の話

怖がりのくせに怖い話が好きなやつなんだが
そいつがある夜怪談本を読んでいた
半分ほど読み終わった頃、気づけば夜中の二時を過ぎる頃だった
まあでもその時は連休中で、早起きする用事も無いし、
続きも読んじゃおうと本に目を落としかけた時にふと気がついた

そいつの部屋の窓には障子が付いてるんだが、それが半分ほど開いている
それが妙に気になって仕方ない
今にもその隙間から何かが覗きそうな、そんな予感めいた気持ちになってくる
閉めに行くのもなんだか怖いがこのまま本を読み進めるのはもっと怖い…
しばし逡巡の末、意を決して障子の取っ手に手をかけた

その瞬間、窓枠の下からにゅっと青い顔がせり出してきて
(スコシオソカッタナ…)と呟いた

bronco

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