Categories: 洒落怖

解放

この怖い話は約 3 分で読めます。

513 本当にあった怖い名無し 2009/09/14(月) 23:22:22 ID:TGwkFCOi0
二年ほど前に遡ります。
私は父が経営する土建屋で事務をしています。
今は兄が実質の社長ですが、やはり父の威光には
かないません。

そんな父の趣味が発端と思われる出来事です…。

父は、自ら所有する山にどうやら「ログハウス」を建てたいらしく、
元々、日曜大工が趣味であった父ですから、中古の重機を購入しとダンプを
友人の土建屋さんから借り入れ、本格的に基礎工事まで着手するようでした。
週に一度の休みを利用して、父はまめに通っていました。
着手してから、数ヵ月後。

父「○○(母の名前)~、警察よんでけれ」
母「え、え、え?なしたの?」
父「骨出てきたから、警察に電話してけれじゃ」
母「ぇえぇ、殺人事件?」
父「いいがら、はやぐ」
(父は、未だに携帯を持とうともしないので、
わざわざ山から40分かけて自宅に。母は用心の為と
携帯を持たせているのですが意味なしですよね。)
警官が三名やって来まして、父はその現場を案内する為
先導することに。私も休みでしたから、興味本位で同行
する事にしました。
現場に到着しますと、散乱している白骨が
飴色に変色した骨が剥き出しになっていまして
足枷があり、それに鎖が繋がっているのも見えました。
素人目にも古い骨だということはすぐわかりました。
事件性の有無などの確認の為なのか、父は細かい質問を
随分受けていました。

514 本当にあった怖い名無し 2009/09/14(月) 23:24:30 ID:TGwkFCOi0
検死官もその後、到着しまして、
とても古い骨であると言う事。事件にしてもとっくに時効を
迎えているであろう事から、意外なことに…。
警察官「申し訳ないですが、そちらで処分ねがいます」
私も一瞬呆気にとられましたが、父は元々豪胆で、
父「したら、こっちで坊さん呼んで供養してもらうわ」
と、果物用の木箱に骨を入れ始め、
(検死官と警察官も手伝ってくれました。)
その日は、その骨を檀家の住職さんの所へ持ち込み
無縁仏として供養して頂くことにして貰いました。
(その枷と鎖は、まだ寺にあるはずです。)
豪胆な父は、その後また現場へ戻り作業の続きをしようとしたので、
心配になり、父が帰宅するまで一緒にいました。
帰宅する時に、体が異常にだるかった事を覚えています。
父母と三人で、昼間の奇妙な事件について
食卓を囲みながら話、私は体がだるかった事もあり、
入浴の後、父母よりも先に寝ました。
夢を見ました…。
***夢の内容***
なぜか私は、木製のリュックというか
箱を背負い石を運ばされています。
朝早くから、日が沈むまでそれは続き
やっと開放されたと思えば、
小さな掘立小屋のような所に押し込められ
寒さと、飢えを感じながら床に着く。
そして夜中に、口を押さえ付けられ
代わる代わる犯される…。
**************
朝起きると、汗びっしょりで
変な経験したから、あんな夢みたのかなぁ
くらいに考えていました。

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