洒落怖
鳥居と小屋

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552 本当にあった怖い名無し sage New! 2009/09/03(木) 08:07:53 ID:7LdScaHY0
恐ろしい体験だったので書き込ませてもらう。

夏休みに友人らと肝試しに行ってきた。
社会人3年目の男3人という、ある意味で痛々しいメンバーだったが、
後にも先にも「これ以上はない」と断言できるくらいに恐ろしい場所だった。

そこは、どこにでもありそうな小さな神社。いや、祠といったほうが正しいかもしれない。
Y県では有名な心霊スポットらしく、地元の連中でさえ迂闊に近づくことはないらしい。
「人気のない山道を進んでいくと、道の脇に小さなコンクリ製の鳥居が見えてくる」と
ネットのクチコミで前情報を得ていたので、その場所はあっさりと見つけることができた。
目的地に着いた時にはすでに友人のSは半泣き状態で、「俺はここで待ってる」といって
入り口の鳥居をくぐろうともしなかった。
仕方なく俺とTの2人だけで階段を降りることにした。

鳥居をくぐって階段を降りていくと、赤い頭巾をかぶったお地蔵様がおもむろに佇んでおり、
さらに下へと降りると、6畳程度の木製の小屋があって、その中にはダンボール箱やら祭具やらが
あちこちに散らかっていた。そのまた更に奥のほうへ降りていくと、けっこう綺麗な滝があって、
そこにも2畳程度のちっぽけな小屋が建っていた。
掲示板のクチコミにもあった罪人の首を切ったという青銅の剣は、滝のすぐ近くに突き刺さっており、
すっかりサビていたけど何となく触れるのはヤバいと思い、せめてもの記念ってことで
Tと二人でケータイで写真撮ったりムービーを撮ったりしていた。

553 本当にあった怖い名無し sage New! 2009/09/03(木) 08:10:09 ID:7LdScaHY0
その時。
突然、Tがケータイを見ながら「何だコレ?」と素っ頓狂な声を上げた。
心霊写真でも撮れたのか?と思い、思わずTの携帯電話を覗き込んだ。
そこには流れ落ちる滝の水と、サビついた青銅の剣が写っているだけ。
これのどこが変なの?とTに訊くと、
「滝の水。なんでこんなにドス黒くなってんだ?」

携帯電話のムービーの画質なんぞ、たかが知れている。が、ムービーに写っていた滝の水が、
みるみるうちに墨汁みたいに真っ黒い液体に変わっていくのがはっきりと見て取れた。
なんだコレ…気持ち悪りい、、などとTはブツブツ言いながら映像を削除していた。
まさかな、と思いつつ、俺は自分のケータイのデータフォルダのサムネイルを表示した。
入り口の鳥居のところから写真を撮っていたのだが、信じられないことに撮った写真の全てに
ドス黒い煙のようなものが写っていた。特に、今さっき滝の近くでTを撮ったばかりの写真はおぞましく、
Tの顔面と両腕しか写っていなかった。それらを除いた空間はすべて、真っ黒に塗り潰されていた。

「これはやばいだろ…戻ろうぜ」
あまりに異様な状況に戦慄を覚え、一刻も早く車に戻るため階段を駆け上った。
階段を上る途中、上のほうから妙な音が聞こえてきた。
ゴッ!!ゴッ!!ゴッ!!
何かが何かとぶつかり合う音。
ぎょっとしながらも不気味な音源のほうに向かうと、そこは例の小屋だった。

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