Categories: 洒落怖

毛布女

この怖い話は約 3 分で読めます。

611 本当にあった怖い名無し 2009/08/28(金) 04:12:29 ID:AOGy9ijN0
24歳男性です
体験談書きます、実話です
怖くないかもしれないけどよろしく

初めてホストクラブで働いたのは19歳の頃で
高校を出て1年制の専門学校を卒業した直後に就職に困って
歌舞○町へと進出した
イメージではイケメンしか出来ない仕事だったけど
やってみるとそんな事もなくて、ふかわりょう似の
僕でも何とか食っていける仕事だった

女を騙すノウハウを毎日考えて
駅前を歩く女の子の気を引き店に連れ込んだ
恐らく一日に10組以上入れていたかな
それが所謂キャッチという作業なんですけど
普通ある程度客がいるホストはキャッチに出ない行かないんです
新人が連れてくる客を自分の客にしようと店内で接客するわけです

612 本当にあった怖い名無し 2009/08/28(金) 04:19:12 ID:AOGy9ijN0
ホストをして二年程経った頃
ある程度偉くなり、ナンバーにも入り
客が来ない日なんて滅多になかったんですけど
ある日たまたまお茶引き(自分の客が一人も来ない事)になってしまい
客は一人も連絡が付かないし、店も暇だから仕方なく後輩とキャッチに出たんです
新○東口で女の子に声を掛ける

俺「飲みにいかない?^^」
女「いいよ、どこの店?面白そうだから指名してあげるよ」

一人目の女の子が突然引っかかったので
ラッキーと思って店に呼んだんです
後輩に挨拶して店に行く事にして声を掛ける
俺「お-おっ先~^q^」
後輩「あ、戻るんすか?」
俺「ういうい^q^」
後輩「早いっすねー」

613 本当にあった怖い名無し 2009/08/28(金) 04:29:08 ID:AOGy9ijN0
店に行く最中女はニコニコしながら話しかけてきて
大事そうにデカいバックを抱えてる
(あぁこいつはホスト慣れしてないんだな、イイ鴨だわ)
なんて考えてながら笑顔で対応していた
すると突然女が立ち止まってこう言った
「女の子騙す時ってどんな気持ちなの?」
(おいおい突然突っ込んだ質問するなぁ・・・)
そう思いながらも今更店に呼べなくなっては困ると思った僕は
「騙すなんて思った事一度もないよ^^どして?」
と答えると同時に異変に気付いた
その時初めてその女をちゃんと見たのかもしれない
さっきまで女が持っていたバックだと思っていたものは
バックではなくて丸めた毛布だったんです
(・・・!?)
「この人も私を騙すつもりなかったと思う?」
(この人・・・?毛布・・・?)
二人の近く以外にこの人と呼ぶような人影はない

616 本当にあった怖い名無し 2009/08/28(金) 04:43:18 ID:AOGy9ijN0
気付くと女は下唇を強くかみ締めていて
口からポタポタと血が垂れていた
もう店の近くまで来ていたけど
コイツ完全にバグってると思い、店から電話がかかってきたフリをして
「店が一杯みたいだからまた今度にしよ^^;」と断ると
女は無言で駅のほうに歩いていった
内心ホッとしつつ、変に気疲れしたと思い
店に戻ろうとすると電話がなった、さっきの後輩からだった
後輩「あ、○○さん?もう店っすか?」
俺「そだよ-さっき変な女連れてきそうになっちゃってさ-」
後輩「マジっすか?僕も客見つけたんで戻ります-」
俺「ぅぃぅぃ-店で待ってるわ-」

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