Categories: 洒落怖

襲う女

この怖い話は約 3 分で読めます。

171 本当にあった怖い名無し sage 2009/08/21(金) 19:02:28 ID:5JsX+ABe0
今の主人と同棲中の頃の話しです。

数日体調が悪く、風邪でもひいたかなと休んでおりました。

ある日、眠っていたら金縛りにあい
「大丈夫疲れているだけ」と自分に言い聞かせ、金縛りが解けるのを待ちました。

まぶたは閉じているはずなのに、何故かうっすらと周りの環境が見える。
「え?どうして?」と思っていたら
私の頭の上から 黒い影が上へ上へとあがってきました。
「なに?え?これなに?」
とガクブルしていると、それが私の顔の上に覆いかぶさる位まで伸び、
手のような物がそれの脇から伸びてきました。
「手だ!」
そう思った瞬間に、その手に首を絞められました。

「殺される!」
そう思った私は動かない手を、足を動かそうと必死になりました。
絞める黒い手は徐々に力が強くなり、気が遠くなり始めました。

その時、主人が『おい!どうした?』と私をゆすり、上体をおこしてくれました。
金縛りは解け、黒いものもいなくなり、安堵で涙が出ました。
主人にその話をしようとしたら 
『くび、どうした?・・・』
私の首には赤いあとがありました。
はっきり手のあとには見えませんでしたが、鏡で確認した時は怖くて泣いてしまいました。

172 本当にあった怖い名無し sage 2009/08/21(金) 19:06:04 ID:5JsX+ABe0

首のあとが消えるのを待ち、2日ほどお休みをもらいました。
幾分体調も良くなったので出勤する事に。
接客業でしたが、仲の良いお客さまもいて雑談しながら勤務しておりましたら、
あるお客様が
『Mちゃん(私)最近身体の調子悪くない?』
と聞いてきました。
私は笑顔で
「そうなんですよ。風邪でもひいたかなぁと思ってまして・・・顔色悪いですか?」
と聞いてみました。

お客様は 静かに頷いて
『ごめんね 二人で話したいんだけどいいかしら?』
と。
普段そんな事を言わないお客様に何かしら感じたので、
店長に断りをいれて、ちょっと時間を作って外で話しを聞いてみることに。

お客様 『あのね、Mちゃんにね、女の人がついてるのよ』
私   「は?」

『ん~Mちゃん、彼氏いるでしょ?その彼氏関係の女性のようね』
「え?」

もう 心臓バックバクでした。
お客様には彼氏がいることも、金縛りにあったことも何も言ってませんので、
急なお話しにめまいがしそうでした。

173 本当にあった怖い名無し sage 2009/08/21(金) 19:08:50 ID:5JsX+ABe0

「実は、先日金縛りにあいまして・・・」
と話してみると、
『えぇ、そうみたいね。今も首をしめようとしてるわよ。
かなり前からMちゃんについていたみたいだけど分からなかった?』

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