Categories: 洒落怖

この怖い話は約 3 分で読めます。

668 1/3 2009/08/19(水) 12:51:45 ID:cvUe6oj6O
脚に憑かれた話。体験した私は一時期gkbrだったので投下。
(一部だけ別板に書いたことがあります)

始まりは、憑かれる一年前でした。女系霊媒師の血を引く友達がいて、その子自身は普段霊感キャラじゃないんだが、実体験が多い。その子が家に泊まりにきた。
電気が一瞬消えたりとかのたいしたことない現象もあったけど、居間で話してるときに、妙なことがあった。
視界の端を何かがさっと通過した。(私が見た)
会話に集中すると少しくらい周りがどうでもよくなるので、私は特に反応しなかった。

でも、友達がその辺りを勢いよく見て「今さ……」と真面目な顔をする。
間に堪えられなくて、「うん、何か通ったよね」と返すと友人はホッとした様子で
「良かったぁ、私だけかと思った! 今、脚がそこ通って行ったよね」と\(^o^)/
私はそこまではっきり見てなかったので、聞かなきゃ良かったと後悔した。

うちの家族は好き好んで心霊番組見たりはしないんだが、オカルト的なものに理解がある。引越先候補を見に行くときに、霊的なものを考慮するくらい。
今のマンションは、廊下の奥の非常階段の辺りが何か嫌だということで、そこからちょっと離れた部屋を借りている。
うちの家主に笑い話として脚の話をしたら、非常階段の方向で一度脚を見たそうだ。
だからたぶん、マンションに元からいるやつが、たまたまうちの部屋を通過したんだろうという結論に落ち着いた。

669 2/3 2009/08/19(水) 12:53:13 ID:cvUe6oj6O

そんな事があったのもほとんど忘れていた一年後の夏。
ホラー映画を見た後とか、そういうときは過敏になっていて、見間違いとかもあるかもしれないですよね。
私はその時、兄の部屋でど○ぶつの森をプレイしていて、怖がるどころか癒されていたんですが、見ました。

ふと風が寒いなと思って、開いたままだったドアを閉めようとしたら、脚がそこにいました。
薄暗い廊下ではなくドアのすぐ手前に、すごい存在感を持って、こちらにつま先を向けて立っていました。
気のせいと思えないほどに質感を覚えています。
色白で、形だけ言うなら正直美脚だったので、たぶん女性です。膝はなくて、ふくらはぎから下。グロい断面は恐らく無い。赤さが記憶に残っていないから。
ただ肌が、生きている人の肌だとは思えなかったです。乾燥していて、ふつふつと小さな傷がいくつもあって、血管が青というか緑というか。
何より脚がまとう雰囲気が、ただ通りすがりだった時と違いました。
私を確実に意識して、こちらを向いていて、怒っているか恨まれているんじゃないかと疑うくらい、嫌に冷たくて重かったです。

1秒弱くらいしか見てないんですが、思わず目を背けて兄にくっついた後、足でドアを閉めてからそちらを見ましたが、もういませんでした。

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