洒落怖
ゴースト

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920 本当にあった怖い名無し sage 2009/07/14(火) 14:16:35 ID:nVeEJRTj0
先月、久しぶりに会った幼馴染Aから聞いた話。

Aは、とある事情でオランダに住んでいた。
先月ようやく帰国したんだけど、曰く、「逃げ帰ってきた」そうで。

俺はAとメッセンジャーでちょくちょく連絡取っていたので、
Aが何から「逃げた」のか、だいたいは知っていた。
ざっくばらんに言うと、家に住み着いたというゴーストだ。

そのゴーストは、黒装束を着ていて顔が見えない。
一匹ではなく、数匹居るようだ。
夜になるとAの周辺いたるところに現れて、好き勝手にふるまうそうだ。
斧で子供の腕のようなものをゴトン、と大根切りしている姿を見ただの
煮込んでいる鍋から手のひらが飛び出ていただの
庭に灰でおかしな図形が書かれていただの
あと道に小さなホネが撒かれてただの
Aはよくそんなことをメッセンジャーで伝えてきていた。

俺はAがストレスから精神を病んだのではと思った。
マジメに病院に行け、と何度か言ったことはあるんだけど、Aが言うには
「いや俺だけじゃない。近所中で黒装束がウワサになっている」と訴えてきた。
変な新興宗教か、あぶない黒魔術とかやってるんじゃないの?と言うと
「でも実体が無いんだ、ゴーストなんだよ」という不気味なレス。

で、Aはとうとうそのゴーストに負けて帰ってきたわけ。
Aが居たのはオランダのユトレーヒトって街の郊外です。
話によると、そこの通りに住んでいた住人たちも次々と家を後にしたそうな。
Aはむしろがんばって残っていた方だった。
こういうことってあるんですね。

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