Categories: 洒落怖

遠吠え

この怖い話は約 3 分で読めます。

次の日、というか、その日の昼。友人の電話で目を覚ました。
「何?夜中の3時に着信あったみたいだけどw」
あ~夢じゃなかったんだ。。。
「とりあえず、話長くなるからウチ来いよ」
そういって友達を家に呼んだ。
10秒ほどして友達がやってきた。
俺は昨日の話しをした。
案の定、信じてはくれない。
「寝ぼけてたんじゃね?」とか
「ストーカーか?」とか。

その日の夜もまた遠吠えが聞こえてあいつがやってきた。
その日はあらかじめ郵便受はガムテープで止め、上からダンボールを貼り付けておいた。
準備はしていたがまたやってくるとは。。。
あとはひたすら布団をかぶってあいつが去ってゆくのを待つしかなかった。
ガチャ ガチャ ガチャ 
声はしない。
ひたすらドアノブをゆっくりまわす音だけ。
とにかく、俺はプチノイローゼになっていた。
昼間でも外に出るのが怖かった。

464 本当にあった怖い名無し sage 2009/04/17(金) 12:36:17 ID:uOilQkN80
気味が悪いし、一人で過ごすのがイヤだったので
3日目は隣の友人宅に泊まることにした。
友人は「バイトも休みだし。今夜は飲むか~」と快く了承してくれた。
貧乏学生なので芋焼酎をちびちび飲んでいた。
程よく二人とも酔っ払い、俺もあいつのことはすっかり忘れていた。
ところが、夜中1時すぎに
「ワワワワワワ~~~~~~ン」

あいつだ。

隣で半分寝かかって転がっていた友人をゆすり起こした。
友人は「ん?」と目をぱちぱちさせながらぼんやりしていた。
俺「きたきたきた」
俺が聞き耳をたててじっとしている様子をみた友人は、同じくじっとして聞き耳を立てていた。
そのうち
カン カン カン カン・・・・
友人は驚いたような興味津々な目で俺を見つめる。
(しまった。電気けしときゃ~よかった)
そして、黒い影がぼんやりとキッチンの窓に映った。
その影は友人宅を通り過ぎて隣の俺の部屋のほうへ行ったように見えた。
息をひそめて友人は玄関のほうへ様子を伺いにいく。
やめときゃいいのに。
そ~~と歩いてもぼろアパートの床がきしむ音は容赦なく響いた。
玄関前で聞き耳をたてて息を潜めている友人。
俺もその姿を部屋から見守っていた。

465 本当にあった怖い名無し sage 2009/04/17(金) 12:40:29 ID:uOilQkN80
チャ 

突然友人の目の前の玄関のドアノブが鳴った。
こっちに来た!
鍵は閉まっている。
友人は玄関の覗き穴から外を伺った。

カチャ カチャ 

音は続く。
友人は覗き穴を覗いたまま、かたまっている。
そのうち突然くるりと振り返り、忍び足で部屋のほうに戻ってきた。
それから30分。
俺達二人は玄関からぎりぎり見えない壁側に背を向けて座っていた。
パタン
と音が聞こえ、そのうち遠くで遠吠えが聞こえた。

Page: 1 2 3 4 5

bronco

Share
Published by
bronco

Recent Posts

とある民家

1俺が仕事で経験した話をレスし…

7年 ago

奇行

2年前まで大学生してた時の話。…

7年 ago

暗がりの子供

友人の話。  数人で…

7年 ago

祖父と犬

不思議な話なんだけど、3年程前…

7年 ago

黒い服のひと

家族構成ね 妻俺子ど…

7年 ago

百合の匂い

高校2年時の話。 自分、絵の塾…

7年 ago